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CROSS 第4話 『嫌な任務』

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 今は、ちょうど昼飯の時間だろう。山口が保養施設の広い
食堂に入ると、ちょうどテーブル席に座って一人で昼飯を食
べていた佐世保中尉が手招きしてきた。食堂は、昼飯の時間
帯のためけっこう混んでおり、佐世保中尉の隣の席ぐらいし
か座れる席が無かったため、佐世保の席に向かった。
 その席に向かう途中、ふと横を見ると、違うテーブル席に
ガリア少尉とウィル少尉が、椿少尉を両側から挟む形で3人
いっしょに座っていた。ガリアとウィルは、お互いに負けじ
と、同じ年ごろの少女の椿に話しかけていた。だが、当の椿
はウザそうな表情をしていた。その光景に山口はクスりと笑
った。
 そして、佐世保中尉の隣の席に座った。座るとすぐに、小
さな浮遊型のロボットが注文を聞きに来た。そのロボットか
ら、メニューを紹介する半立体状の画像が映し出された。そ
の中から山口は適当に選んだ。ロボットは了解し、厨房の方
へ飛んでいった。
 そして、1分もしないうちに、先ほどのロボットが山口が
注文したのをテーブルに運んできた。ちなみに、軍人なので
食事代は無料である。

「修理とか、どれぐらいかかるんですか?」
食事中に佐世保が話しかけてきた。
「……意外とすぐ終わるらしいぞ。今夜には、終わってるか
 もな」
「本当に帝国の科学力はすごいですね。いそがしいですけど
 ね……。 ……そういえば、次の任務は?」
「まだ聞いてない」
「じゃあ、修理とか終わってもヒマなんですよね? 今夜、
 慰安所に行ってもいいですよね?」
佐世保が少し目を輝かせて言った。山口は呆れた顔で、
「……また行くのか。 今度はおまえ一人で行けよ」
「そんなこと言わないで、いっしょに行きましょうよ。他の
 人もいっしょに利用すると安くなるし、私も行きやすいで
 すから」