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ネットラブ…して変わった私

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私はその夜‥眠れなかった。寝室に戻らずにリビングのテーブルに顔を突っ伏したままだった。‥‥自己嫌悪真っ最中だった。
「ごめんね‥ハヤト」
つぶやきながら、私の目からは涙が流れ‥テーブルの上に小さい水たまりを作った。

私はまた自分の悪い癖が出たと思っていた。ネットの世界は、顔が見えない事で言葉も軽くなってしまう。私もそうだ‥いつもよりテンション高めで言葉も軽くなってしまう。ハヤトとチャットをしだして3ヶ月近く経ち、最初の頃は自分の悪い癖が出ないように、言葉を選んでチャットをしていた。ハヤトと話していると楽しいから、段々と私はその意識が薄れてきたのかもしれない。

夜が明けてしまった。カーテンの間から差し込む光で‥私は現実の世界に戻った。時計を見たら午前6時だった。2Fの寝室から物音がした‥夫が起きたみたいだ。私は椅子から立ち上がって、洗面所に向かった。この腫れた目を何とかしなきゃ‥

夫が朝食を食べている時に、私は睡魔に襲われあくびをした。また夫もあくびをした。
「‥昨日眠れなかったの?」夫に聞いた私だった。
「いや‥昨日は仕事を家に持って帰ってきてさ。結構遅くまでやってたんだ。ふわぁ」
またあくびをした夫だった。珍しい事もあるもんだ‥家まで仕事持ち帰るなんて。私はその時は深く考えなかった。

夫が出勤してから、私はノートパソコンをONにしてハヤトに「謝罪」メールを送った。昨日‥自己嫌悪中にメールを書いたのだが、書いては消しを繰り返し‥まだ書けなかったのだ。「悪くない」と言われても‥あぁ言われると気になってしまう。
「ハヤト‥本当にごめんね」パソコンの画面に向かって頭を下げた私だった。

その日は「チャット」の約束をしていなかったが、私はいつものチャット部屋でハヤトを待ったが‥ハヤトは現れなかった。メールも返信がなかった‥私は嫌われたのだろうか?
ますます落ち込む私だった。またデスクに顔を突っ伏して自己嫌悪中に、携帯にメールが受信された。受信されたメールは夫からだった。