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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI どんなに素敵な昨日でも

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桧垣は苦笑いしながら、
「家じゃ、そんな風にしたくはないけど、ついつい専門的な見方をしてるって、嫌がられてるよ」
「嫌って、どういうとこがですか?」
「普通に接してるつもりなんだけど、相手が見透かされてるように感じてるんだと思うけど」
「そうか、あたし思うんですけど、男の人って最初知り合った時は、『お前の考えてる事は何でもお見通し』みたいに接してきません?」
「ははは、確かに自分に自信がない時なんか、そんな虚勢を張る人もいるね」
「そうですよね。でも、打ち解けてくると逆に、優柔不断を演じてみたり、甘えようとする」
「その通り。そういう人と知り合ったの?」
「いいえ、ぜんぜん逆なんです。ずうずうしいところから知り合って、その後放ったらかしみたいな。逆にあたしが気を使ってるのに」
「へぇ? 川崎さん、意外と次に行っちゃってるんだね」
「え? 別にそういう意味じゃないですよ。男友達は多い方だけど、その人はなんか違うんです」
「でも、いいことだよ。新しい恋をする前に、現実が進んでいくのはよくある事で、後になって考えると、その方がいい思い出だったりするんだよ」
「はあ、そんなものでしょうか」

 恵美莉はビールをググーと飲んだ。
「ぷはー、ビールって恋する前の現実と似てますね」
「どういうところが?」
「こんな苦いのに、飲んでるうちに好きになっていく感じが」
「うまいこと言うね。お得意の小説的表現。でも、飲み過ぎて深みにはまんないようにね」
「好き過ぎて深みにはまったままと、突っ走ってはまるのと、どっちがいいのかな」
「また小説みたいに考えてるんじゃない? それは現実で経験すれば、分るようになるよ」
「まだ分んないです。あたしまだ19歳ですよ」
「じゃ、飲んじゃダメじゃん」