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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「歴女先生教えて~パート2」 第二十話

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「先生、こんにちは。今日はありがとうございます」

「いいのよ。さあ、中へ入りましょう」

カフェテラスに座ってお茶を飲みながら三人は話すことにした。
それぞれに注文して飲み物が届いたタイミングで美穂は拓真からの提案を話し始めた。

「夫がね、私の相談に乗ってくれて、あなたたちだけだと泊まりにくいだろうから、一緒にどこかのバンガローを予約して泊まったらどうかって言うのよ。探してくれて、板取川というところに良い場所があると予約してくれたの。名古屋で合流してワゴン車で一緒に出かけましょう」

「先生!本当ですか?」

未海も朋美も驚かされた。

「お盆の時期になるから混むけど、泊まりがけだからのんびり出来るわよね。彼さんたちが良ければ返事くれる?」

「彼は大丈夫です。いやなんて言わせません」

「まあ、朋美さん、そんな大胆なことを」

「先生、朋美のところは彼がぞっこんだから言いなりなんです」

「へえ~そうなの?」

「未海!変なこと言わないでよ。私に任せると言っていたのでそう言っただけです」

「未海さんはどうなの?」

「はい、今から電話して聞いてみます。今日会うことは知っていますから」

未海は佑太に電話をした。

「先生、彼は任せると言ってくれました」

「そう、良かったわ。お節介になったらどうしようって思っていたから」

「そんなあ~、わたしたちの方こそこんなこと頼んで怒られると思っていたので、本当に感謝です。あのう~それで相談があるんですが・・・」

「何かしら未海さん?」

「はい、泊まる場所って一軒のバンガローなんですよね?」

「そうよ。中にお部屋は三部屋あるからそれぞれに泊まれるわよ」

「そうなんですか!良かった」

「相談ってそういう事が出来るかどうかだったの?」

「そういう事って・・・いやだ、恥ずかしい。先生は反対ですか?」

「反対だったらこんな相談に乗ったりしないわよ。あなたたちが大人になる第一歩だから応援したいって思うわ。みんな初めてなのよね?彼たちも?」

「ええ、私たちはもちろんですが、彼もそうだと思います。ねえ朋美?」

「もちろんです」

「子供が出来ないようにだけは注意してね。看護学校だからよく解っているとは思うけど」

「はい、私も朋美も自分で注意します」

「それがいいわね」

心躍る気持ちで未海と朋美は夏休みを楽しみに待っていた。