小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

「歴女先生教えて~パート2」 第二十話

INDEX|1ページ/2ページ|

次のページ
 
朋美と未海は自分たちの夏休みの名古屋行きについて美穂と相談したいと考えていた。

「ねえ、朋美。先生に相談して四人が安心して泊まれるところを探したいんだけど、どうかな?」

「そうね。未成年でホテルに泊まるっていうのも難しいよね。先生なら相談に乗ってくれると思う」

「私から頼んでみるよ。今度の日曜日って時間とれる?」

「うん、先生の都合に合わせるから聞いてみて」

この日の放課後未海は職員室を訪ねて美穂に自分たちの思いを話した。
日曜日のお昼ご飯を済ませてから、前に未海と会った図書館で会おうと約束した。
生徒たちに泊りの相談を持ち掛けられて美穂はその事を夫に話した。

「ねえ、拓真。生徒の二人が彼と一緒に名古屋へ泊りで旅行するっていう話を聞かされて、私にどこかいい宿泊先を見つけて欲しいと相談されたの。考えたんだけど、あなたのお父さんが引き受けてくれるなら、泊めてあげたらどうかって思うのよ。無理なら私の名前でホテルを予約するけど、どうかしら?」

「う~ん、父さんは構わないって言うだろうけど、生徒たちが気を遣うんじゃないのか?妹も居るしな。夜中にそのう・・・変な声がしたりしたら」

「ええ?どういうこと?」

「鈍いなあ~彼らだってそういう事がしたくなるだろう?むしろ初めての男と女になろうというのが希望なんじゃないのか?」

「そういう事ね。だったら、あなたの実家ではまずいわね」

「だろう?高校生でも泊まれる場所を探した方がいいと思うよ。都合が合えば、俺たちと高木たちも一緒にどこかへ出掛けて泊まるっていうのもいいかも知れない」

「ええ?彼女たちと一緒の場所に泊まろうっていう考え?」

「ああ、夏休みだし、どこかのバンガローでも借りれば皆で泊まれるし、高木たちがダメでも俺たちでそうすればいいと思うよ」

「子供が居るのよ」

「看護学校の生徒だろう?子供の世話は勉強になると思うよ」

「そんなことプライベートだから頼めないわよ」

「夏にはもう自分で歩くようになっているだろうから、そんなに心配することないよ。おれがネットで探しておくから、美穂から高木にどうするか聞いてみてくれないか?」

拓真は美穂の生徒たちの応援をしてやりたいと考えていた。自分たちが付いていれば、彼女彼らだって安心できるだろうことも考慮してのことだった。
夫に気を遣わせて悪いと感じられたが、美穂はその優しさに甘えることにした。

約束の日図書館の前で未海と朋美は待っていた。
車が停まって美穂の姿を見つけると駆け寄って挨拶をした。