小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

小学校テロ事件

INDEX|1ページ/7ページ|

次のページ
 
時間9:00
不気味な声で校内放送が流れる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーー校内放送ーーー
「我々は神の代理人です。神の命を受け君達を試しに来ました。
今、この学校に爆弾を仕掛けました。
校舎から人間が一人でも出た場合、その瞬間に爆発します。
爆弾が爆発したら、全員が死にます。

また、5時間後の、午後2:00丁度をタイムリミットに爆発します。
爆弾を解除したければ、我々に従ってください。
では、我々は命令します。

午後2:00までに、校舎に居る人間を3000人以上にしてください。
外から人が入ることは許します。
3000人以上にできたら、爆弾を解除します。

それと、もう一つ条件をつけます。
我々を退屈させないために、余興を行っていただきます。
詳細は、放送室に行けばわかります。。

それから、信用してくれないかもしれないので、試しに運動場を爆発させてみます。
本体の威力は、この1000倍はあると考えてください。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
○少年大介編ーー
僕は、校内放送を聞いていた。
「そんな馬鹿な」という気持ちで聞いていたと思う。
だけど、校内放送が終わった直後、僕は現実を直視する羽目になった。

運動場で大きな爆音が聞こえた。
と、同時に、砂埃が保健室の窓から入ってきた。
僕は、窓から外を見た。
大きな煙を作り、赤い火が、上空20mほど、立ち上がっていた。。
地面はえぐれ真っ黒に焦げていた、

僕は保健室から、思わず飛び出した。。
目の前には、大柄の男が立っていた・・・拳銃を構えて・・・
大男は、僕のことには気が付いていない。
誰かに、拳銃を向けている。。
だれに向けているのか。。銃口の先には、黒ずくめの男・・これは犯人なのか?
だとしたら、この人は刑事さん?
刑事さんは、拳銃の引き金を引いた!!

校内に銃声がなり響く・・・

刑事さんは、うずくまるように倒れた。
刑事さんは、その黒ずくめの男に撃たれてしまった。
血が、廊下を染めていく。。

刑事さんは、うなっている。。
「畜生・・・」と言いながら、
刑事さんは悔しがり、目に涙を浮かべている。

僕は、犯人と目が合った。
犯人は銃を持っている。
僕は、死を恐怖した。
死にたくない。生きたい。

僕は、思わず、刑事さんの傍らにある、拳銃を拾った。
そして、黒ずくめの男に向けた。

「う、うごくと、う、、撃つぞ!!、犯人だろ!!お前。。」

犯人は、持っていた銃を下ろし。不気味な声で話しかける。
「おおお!!意外な反応だな~~~、でも僕には、絶対に当てられないよ~~」

僕は、男のその挑発的な態度に腹がたった。
「馬鹿にするな、こんなものモデルガンと同じだ、
お前は人を殺した。殺されても文句は言えない。
僕は心の中その様に思い撃った・・・

だが、あたらなかった。
無意識に怖くて手が震えていたのかもしれない。
犯人には逃げられてしまった。

大人たちが、銃声を聞いて駆けつけてきた。
僕が拳銃を持っていることに驚いている様子だった。
先生は、険しい顔だったか、
そっと僕を抱きしめてくれた。。
先生からは、涙がながれ、僕の服を濡らした・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーー近隣を巡回中の警察官カエデ

私は、パーロール中に、爆弾事件の要請が入り、如月小学校に向かった。
わたしが、駆けつけたときには、仲間の警察官の息は無かった。
銃弾は、心臓を貫通していた。
手の施しようはなかった。

私は、先生から事件の概要を聞き、理解する

私は、とんでも無いところに来てしまったと思った。。
自分自身も犯人の人質に取られてしまったということである。
私は、一気に力が抜けてしまった。

だが、私は直ぐに立ち直った。
犯人の声明が嘘である可能性と、沢山の警官隊がこちらに向かっている事実が
私を不安な気持ちから遠ざけた。
私は気を取り直して、仕事を続ける。

私は、犯人の特徴を聞くために、唯一の目撃者の少年に話を聞く。

少年は、泣きながらも犯人の特徴を教えてくれた。
判ったのは、犯人は黒いフードを被っている。顔は、ありきたりな日本人顔。
声の特徴は高め、ふざけた感じのテンション。

私は、この情報を元に、周辺一体に包囲網をかける指示をあおぐ。。

私は、心の中で、犯人像を分析する。
(少年は、犯人に向けて発砲したらしいが、
犯人が、ふざけているというのは、どういうことか?
いくら子供とはいえ、拳銃を向けてふざけられるなんて、犯人の異常性か感じざる終えない)

少年大介は、発砲した弾があたらなったことに、自己嫌悪に陥っているようだった。
私は、ふと、犯人が逃げ去った出口を見ると、血痕らしきものを見つけた。
どうやら、これは、少年が発砲した弾にあたったものだろう。
ほんの少しの血痕で、良く見ないとわからないくらいだが、血痕の可能性がある。
もし、血痕なら鑑識に出せそうだ。

私は、少年を褒めてあげた。
「頑張ったねえらいよ。勇気があるよ。
ちゃんと男の人に当たったよ。
ほら、あそこに小さな赤いものがあるでしょう
あれは血痕と言って、犯人を特定することができるのよ」

少年にそう言うと、、
「それくらい。知っているよ。」と、
馬鹿にするなという感じで笑顔になってくれるのだった。

「じゃあ、刑事さんあれ教えて、どうしてあの車の窓は、中が見えないの?」
少年は、遠くの運動場の外を指していた。
たしかに、車が見えるけど、私には距離が遠過ぎて目を凝らしてもわからない。
「大介君、視力いくつ?
「2.0、それ以上あるかも
少年は、まるで、それが唯一の自慢であるかのように語った。。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・・・、教室では・・・・・・・・・・・・・
ーーーーーーー
少年大介は、警察官カエデと、教室にもどった。
大介は、警察官カエデに既に慰められていたためパニック状態にはない。教室のパニックしている光景と冷静な自分とのギャップに、驚く。

~生徒達の会話~
「僕達死んでしまうの?」
「今日、休めばよかつた、無理してくるんじゃなかった」
「学校なんて、最初からなければよかったんだ」
愚痴を言う者、絶望するもの、泣き崩れる者。
教室はパニック状態で、先生は、子供達をなだめるのに、必死の様子である。

警察官カエデは、自己紹介をして、生徒達を守り抜くことを誓う。
「私達警察は、絶対に勝てます。正義の味方が負けるはずはありません。だから、安心して」

~カエデの誓いと同時刻~
警官隊が駆けつける。
校舎の中には総勢30名の爆弾解体のプロが突入。。
外にはパニックを防ぐための警官隊。万が一に備えた消防隊、救急隊。
マスコミ、報道も集まってきた。。

生徒達は、この光景を見ることで、安心して次第に泣き止んでいった。
ヒーローたちは子供達に勇気と希望を与えたのだった。

現在の時刻 9:30 爆発まで、残り4時間30分
作品名:小学校テロ事件 作家名:西中