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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「歴女先生教えて~パート2」 第十話

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「彼らはね、先住民族と仲良くしたの。アナトリア半島に住んでいた先住民には鉄器を生産する能力があって、侵入したヒッタイト人たちはその技術を学んで、鉄器の生産技術を高め強力な武器を作り、アナトリア半島を支配するようになった。まだ青銅器で武装していた諸民族は太刀打ちが出来なくなって破れ、バビロニア王国を滅ぼしたの(BC1595)しかし、ヒッタイトもここで息切れしてしまい、バビロニアを支配し続けることは出来なかった。
同じインド・ヨーロッパ語族の一部が、エジプトを目指したんだけど、ここも強力な抵抗に遭いあきらめて、ギリシャへと向かうの。そして、ギリシャのペロポネソス半島にミケーネ文明を興して繫栄させる。ミケーネ文明は、クレタ文明を受け継ぎさらに軍事色を強くした文明だったと言われているわ」

紀元前1200年代の終わりに、突然のように大規模な民族移動が東地中海を襲います。
「海の民」と呼ばれる存在でした。ヒッタイトを滅ぼし、ミケーネ文明を破壊し、さらに東へと進んでシリアを攻撃しました。エジプトにも影響を与えていました。

一方でメソポタミア内陸部では、バビロニアが隣国ペルシャから襲ってきたエルム人によって滅ぼされます。
この時に持ち去られた財宝の一つが、現在ルーブルに所蔵されているハンムラビ法典です。

気候変動により北方の民族が食べ物を求めて南下したことで、民族間の玉突き現象が起こり、その結果大規模な民族移動が生じました。
海の民と呼ばれた人々は、アナトリア半島やバルカン半島から押し出された人々だったのではないかとの推測があります。

現在のヨーロッパが直面している難民にも似たような問題ですが、歴史を動かしてきた大きな原動力は人々の移動だったのです。
こうしてヒッタイトもミケーネもシリアのウリガド国もバビロニアのカッシート人たちも消えてしまいました。
これを「BC1200年のカタストロフ(破局)」と呼んでいます。

美穂の授業はここまで話して終業のベルが鳴った。