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てっしゅう
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「歴女先生教えて~パート2」 第二話

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授業で質問してくれた望月は美穂に親しみを覚えたのか、休憩時間でも話をするようになっていた。
男と女のことに医学を学ぶものとしての気持ちからではなく、恋愛を軸にした性的なことに関心があるように美穂には見受けられた。

昼休憩の時間に中庭で話がしたいと言われて、美穂は弁当を食べてすぐに職員室を出た。

「望月さん、お待たせ」

「先生!呼び出したりしてすみません」

「そんなことないわよ。みんなと仲良くしてゆきたいと思っているから」

「ありがとうございます。ちょっと聞きたいことがあって・・・」

「そうなの、何でもいいから話してくれる?」

「はい、実は母のことなんですが、私の家は父が早くに亡くなっていて母の実家に祖父と祖母の四人で暮らしているんです。お姉ちゃんが子供産んでしばらく家にいたときに母とお姉ちゃんの会話を聞いていてちょっと考えちゃったんです」

「お姉さんは何と言っていたの?」

「母にね、私が結婚して出て行ったら寂しくなるよね、ってお姉ちゃんが聞いたんです。その時に私は側には居なかったのですが、聞こえるぐらいのところで二人の会話を聞きました。小さな声で母が、再婚するかも知れないって言ったんです」

「あら、そうだったの。お母さまは何歳でした?」

「たぶん45だと思います」

「まだお若いわね~一人じゃ寂しいって感じられたのね」

「そうですか?女ってそのぐらいの年齢でも恋ってするんでしょうか?」

「それは失礼な言い方だわ。望月さんはお母さんが結婚することに反対なの?」

「いいえ、反対ではないんです。そのう・・・結婚したいと考えたのは、生活に困っているという訳ではないので、そのう・・・ヤダ~恥ずかしくて言えない」

「あなたはおませさんなのね、ハハハ~」

「笑わないで下さい。母がそういう事がしたいのかと思うだけで、なんだか死んだ父が可哀想に感じてしまいました。もう十年以上前のことですが母はすっかり忘れてしまったのでしょうか?」

「う~ん、そうね、女に限らず人間はいろんな顔をしているように、心の中もいろんな考えを持っているのよ。望月さんにとって悪く感じることも、違う人にはそれほど気にならなかったりする。他人がどうってないようなことでも、あなたにはショックなことだってあるわよね?お母さんの気持ちをあなたが聞いてあげて、返事をしてあげたらどう?」