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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「時のいたずら」 第四話

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「いえ、それは優斗さんの分ですから頂けません」

「遠慮しなくていいよ。俺はおまえの分のラーメンも食べるから」

「宜しいのでしょうか?そのようなこと」

「宜しいのです。ハハハ~、言葉遣いが移るよ」

「いじめられているようで気が引けます」

「そんなこと思っているわけないよ。好きなことは好き、嫌なことはイヤ、と言えばいいんだよ」

「優斗さんはとてもお優しいので藤は幸せ者です」

「ギョーザぐらいでそんなこと言われたら、お調子者になっちゃうよ。いいから早く食べなさい」

お腹がふくれて、二人は店を後にして自宅へ戻ってきた。
日が傾きかけた頃、優斗は仕事に出かけるからと言って、風呂に入ると準備をした。
部屋で裸になって浴室の中に入った優斗に藤は声をかけた。

「お背中お流しします」

「えっ?そんなことしなくていいよ」

「お嫌なのですか、わたくしが?」

「どういう意味だ?そんなこと言ってないぞ」

「ではやらせてください」

「狭いからやりにくいぞ」

服を着たまま浴室に藤は入ってきたので、それなら一緒に入ろうと優斗は誘った。
戸惑っていた藤は覚悟を決めたのかその場で服を脱いだ。

「恥ずかしいので後ろを向いていてください」

「藤は綺麗だ。初めてこんな美しい肌を見たよ」

「優斗さん・・・藤は慕っております。初めてお顔を拝見した時からこの時までずっと、ずっと」

「嬉しいね。藤のこと離さないから傍にいてくれ」

「ありがとうございます。そのお言葉だけで幸せです」

「言葉だけではないよ。ずっとここで暮らそう」

「信じてもいいのですね?藤で満足して戴けることを」

「ああ、さあ、狭いけど膝にお座り」

優斗は藤を正座している自分の膝に後ろ向きに座らせた。
身長が150を切っているぐらいの藤の身体は少女のようであり、大人の色気も感じさせる不思議なコンビネーションを放っていた。