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きんぎょ日和
きんぎょ日和
novelistID. 53646
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浅草寺へ初詣。…ちょいとな気分で…。

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初詣に行くつもりはなかったのに、ダラダラと録画番組を見ていたら、
“んっ?!初詣に行こう!!”
と二日の夜に閃いた。
何処に参りに行こうかと考え、
“浅草寺だ!!”
とまたも閃いた。

そして夜十一時過ぎに車に乗り込むと浅草寺へと向かった。
家を出る前に上(神様)が申し訳なさそうに、
『あっ、あの~私の分のお賽銭もお願いします。』
と言って来た。
いつものことなので軽く肯き受け入れてしまった。
お金はただじゃないと思った私は一応上を軽く睨んでから肯いた。
これで少しは気持ちが伝わっていることだろう。
そして車の中では私一人が歌ったり、ぺちゃくちゃ喋りながら車の少なくなった夜の道路を満喫していた。

駐車場に車を入れて、手ぶらで行きたかった私に旦那さんが、
『お賽銭代だけちょうだい。』
と言って来た。
そういうことも忘れて参りに行こうとしていた私は財布から五円玉を二枚取ろうとしていた。
そんな私に上はすかさず、
『あっ、私の分も…。』
と申し訳なさそうに言って来た。
忘れていた事に申し訳なく思ってしまう必要はないのに、ついつい頭よりも心が先に動いてしまうので、申し訳なく思ってしまい会釈してしまう始末…。
そんな自分に気付いた時にはもう遅い。
それでも、先に動いた心に気付いた頭で考え、上を睨みながら、
『一円玉三枚でいいよね!!文句なし!!神様だからって同じ値段じゃない!!神様なんだから少なめでいいよね!!』
と私の気持ちを押し付け、財布から一円を三枚取った。
上はしょうがなく、
『はい、三円でいいです…。』
とうつむいて言った。
私の左手に五円が二枚、一円玉が三枚あった。
それを見ながら私はついつい足し算をした。
『え~っと、五円が二枚の一円が三枚で…、十三円…。十三円!!十三は不吉な数字~って言う~。十三日の金曜日~!!』
と車の中で独り言を言う私に旦那さんが、
『そんなの気にするの?!』
と聞いて来た。
たかだか仏教の端くれみたいなレベルの私が、生まれ育った環境の中聞いたことのある“十三日の金曜日”…。
聞いた側から反対の耳から抜けて行く程度しか知らないそんなことを逆に気にしてしまう。
意味は分からないけど、何故か気にしてしまう。
意味が分からないから気にしてしまうのか…、それもよく分からない。
旦那さんの言葉に、
『一応、念のため…、意味は分からないけど…、聞いたことがあるから…。』
とだけ答えて、財布からもう二円を出した。
私の心ではため息が出た。
“はぁ~、神様が同じ五円か~。神様に御縁がありますようにはいるのか~?!”
と。
うつむいていた上は嬉しそうな表情になったけど、こんなヤツにプラス二円は贅沢過ぎる!!と私は思いながら十五円を握りしめた。でも上は五円玉ではない。
一円玉が五枚だ。
そこだけは違う。
上は別に気にすることもなく、
『別に一円玉五枚でもいいですよ。』
と冷めたい態度。
楽しくここまで来たのにイラッとする私。

そう言えば、伊勢神宮に行った時も上の分を出したなぁ~。
その時も申し訳なさそうに、
『すみませんが私の分もお願いします。私、お金持ってないので…。』
と言った。
そんな上に私は、
『もっとしっかりしてーっ!!神様なんだから、少しくらい働くとか、どうにかして稼ぐとか…あるよ。』
と説教混じりに言った。
上は、
『はい。…はい。…はい。』
と重く受け止めながら返事をしていた。
そしてその伊勢神宮でお賽銭を入れる時に、伊勢神宮を守っている者たちなのだろうか、目には見えない者たちが一つ一つの建物の後ろに仁王立ちしている様が見えた。
上のお賽銭は、私が代わりに入れてあげる。
その時に、仁王立ちしている者たちが神様に対して、申し訳なさそうにしている姿は私から見ると滑稽だった。。
それよりもいつかはお賽銭代を返して欲しいと思っている。
まっ、立て替えてあげているということにしておこう。
今のところ総額で言うと、二十円までは行ってないと思う。
私もダメだなぁ~と今思った。
貸したお金の金額をちゃんと覚えてない…。
私ってどんぶり勘定なタイプみたい…。
そんな私に上は、
『私はちゃんと覚えてます。』
と言って来た。
そこは信じようと思う。
一応、相手は神様なので…。
たぶん裏切らないだろう…。

ふとそんな事を思い出した。

そして浅草寺へ。
お賽銭箱にお賽銭を…。
入れようとして、
“…神様は最後でいい…。最初は自分のを入れて、はい、上の分。”
と心で言いながら入れた。
上は私に一度会釈すると静かに参り始めた。
私も手を合わせ参り始める…。
“…あらっ?!お願いごとが…ない…。どうしよう…。上は何をお願いしてるのかなぁ~。”
と思う私はチラッと右にいる神様を見てみる。
…無視された…。
左には旦那さん…、まだお参りしている…。
どうしようかと慌て出す私…。
“何かないか、何かないか…。お願いごと、お願いごと…。あっ、もう少しリップと会いたい…。まだ時間がある、…もう少し上とお近付きになれますように。…よしっ!!”
そして顔をあげると旦那さんに睨まれた。
『いつまでお願いごとをしてるの!!』
と…。
どうやら旦那さんはずっと前から頭を上げていたようだった。
そこまでは見えなかった…。
お腹あたりをチラ見しただけだったので、まさか終わってるとは…。
そんな事はすぐに忘れて、上は私の願い事をまるまる知っているんだから、上の願い事も何かなぁ~と探ってみる。
・・・教えてくれない・・・。
心の中に入ろうとしようものなら、闇の渦にされて何も知ることが出来ない…。
クソーーーっ、こういうところなんだよなぁ~、上って…。
そして私に冷たく、
『教えません。』
と一言。
お賽銭借りた側の態度かなぁ~なんて思う。

お参りも終わり帰ろうとしていたら、大きな鏡餅があった。
旦那さんに、
『鏡餅と一緒に写真撮りたい。』
と伝えたら、すかさず上が、
『あっ、私も一緒に撮ってください。私こっち側に行きますから、あいちゃん(仮名;私)はそっちで…。』
と勝手に場所まで決められて、ハイポーズとなった。

と今年も神様含め、珍道中な始まりとなった。

この話をお母さんにしたところ上がお母さんに、
『お母さん、私は何をお願いしたと思いますか。』
と聞いて来た。
お母さんはそう困ることもなく、
『なんだろうか…。世界平和とか…?!』
と返していた。
それに対して私は、
『家内安全とか…?!』
とお母さんに言ってみた。
するとお母さんはまんざらでもなさそうに、
『ん~…、結構そんなもんかもよ~。』
と言う。
そんな私たちの会話に上は、
『私は、お願いごとをしたのでしょうか…、それともしなかったのでしょうか。それは分かりませんね~。』
と言って来た。
お母さんは受話器の向こうで大きく肯いていた。
私はそう来るか~とまた違う考えを過ぎらす。
結局、答えは分からないままとなったけど。
そのくらいが丁度良いのかもしれない。


神様込みでお参りをするきっかけとなったのは、お母さんが宗教をしていた時に、
『お参りはしてはいけないの。』
と何度も私に言っていたから、それを聞いていた上が、