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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟パート2」 第五話

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「はい、その時は彼に彼女が居るという事を忘れるぐらいに感じてしまいました。きっと次にあったら自分はどうなるのだろうって、期待もありました」

「知枝さんご自身の欲求不満が解消されればそれでいいと思ったのですね?」

「そういう事ではないと思いますが、長くそのう恋愛とは遠ざかっていましたので、求めていたのですねきっと。自分でも何故彼女のいる人を好きになってしまったのか不思議なんです」

「彼とはその後会われたのですか?」

「はい、約一月後に彼は車で来てくれました」

「それほど遠距離ではないという事でしたか?」

「いえ、離れています。高速で来ても3時間はかかると思います」

「あなたに会いたいという気持ちが彼も強かったのですね?」

「そう言ってくれました。私はあえて彼女のことは聞きませんでした。自分が好きな人と会ってエッチして楽しい時間が過ごせればそれで構わないと・・・」

「では、なぜ悩むのですか?」

「彼は予想通りとても私を感じさせてくれました。生まれて初めて何回もイカせてくれました。そんな彼に私は嫉妬を感じたんです。彼が彼女にも同じように感じさせているんだと気付いたからです」

「それは当然ですね。でも知枝さんは自分が好きでいることが出来れば彼の彼女のことは解っていたことですし割り切れると思えなかったのでしょうか?」

「彼がもう少し自分にとって普通だったらそう思えたかもしれません。エッチが上手いという事はこれから先も私以外に女性と仲良くする可能性も感じました。彼女さんだってそう思っているかも知れません。私にもっと自信があればこんな気持ちにはならなかったのかも知れませんが」

「セックスが下手でモテない男性は浮気しないでしょうが、女性にとって満足できるものではないでしょうし、彼のように見栄えも良く上手だと心配事が多くて付き合ってられないという事ですね?」

「自分が何を求めているのだろうって考えたときに、それはエッチの良さではなく、好きな人と一緒に過ごす時間なんだと、そしてそこには癒される気持ちと同時に安心感もあって欲しいと願うんです」

「解りますよ。その気なく軽い気持ちで会った彼にはまってしまって身体を許したけど、今はこれからどうしようか悩んでいるという事ですね?」

「はい、そうです。自分の中ではもう会わないと決めているのですが、もう一人の自分は会って楽しいエッチをすればいいんじゃないの、と呼びかけるんです」

「私は知枝さんにふさわしい相手とは思いませんので会われない方が良いと判断します」

「ですね。そうします。ありがとうございました」

知枝は来た時より笑顔で病院を後にした。