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CROSS 第3話 『反逆者との交戦』

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第6章 大型戦艦『エンターP・A』



「大丈夫か? 特殊部隊『CROSS』!」

 通信が始まって、すぐ、向こうの戦艦の艦長が言った。
「ぜんぜん大丈夫ですよ! カーク大佐! でも助かりまし
 た。 ありがとうございます!」
戦艦の艦長の名前は、「カーク」と言った。日本軍で彼の名
前を知らない人間はいないといわれるほどの実力者だった。
カーク大佐は心配そうな顔から笑顔に変わり、
「大丈夫そうには見えないが、これからどうする気だ?」
特務艦のブリッジの悲惨な様子を見ながら言った。
「応急措置をすませ、司令部に行って、ステーションのただ
 一人の生き残りを降ろして、すぐに反逆者の『エンターP・0』を追います!」
少佐は真剣な顔で言った。しかし、カーク大佐は残念そうな
顔で、
「追うのはダメだな。司令部に聞いてみろ。大事な仕事があ
 るらしいからな」
「けれど、彼らをほっとくわけには……」
「大丈夫だ。今われわれは、あの巡洋艦を追う任務について
 いるところだ」
「……」
「大丈夫だよ。山口少佐……」
「……わかりました。それじゃ、よろしくお願いします」
「まかせておけ。 ああそうだ、牽引なしで司令部の修理ド
 ッグまで行けるか? 相当やられているようだが?」
「大丈夫です、カーク大佐。到着するのに正常な状態のとき
 より少し時間がかかりますが……」
山口少佐のすぐ横から、ヘーゲル大尉が言った。
「……そうか、なら気をつけて行けよ。 それではわれわれ
 はワープで移動するからな。少しでも早く巡洋艦を捕まえ
 なければ」
「本当にありがとうございます!!」
「ああ」
そう言い残すと通信が終わった。そして、次の瞬間『エンターP・0』はワープをし、特務艦とエンターP・Aが残された。