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エースを狙え

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春季キャンプ in 休日


今日は春季キャンプに入ってから初めての休日だった。
俺は部屋でゴロゴロしていた。同部屋のナツさんは朝早くからどこかへ買い物へ行ってしまったので暇だ。
まあ、昨日紅白戦で投げたので今日はゆっくり休んでいても誰も文句など言わないのだが…。
しかし、俺は不安で不安で仕方なかったので、朝は部屋でゆっくりしてから、昼は球場へ行った。もちろん投げ込みはしないが軽く汗を流さないと体が鈍ってしまいそうで怖かったので、ランニングとダッシュと体幹トレーニングだけでもした。
球場に来て分かったのは、そんな不安を持っているのは何も俺だけじゃないという事だった。
控え捕手の矢代さんや一軍ローテ確実の童宮さんなども休日練習を行っていたのだ。
やっぱり皆考える事は同じかもしれない。
それにしても…


「立華、来てないな…」


昨日あんな炎上があったから確実に来ていると思っていたけど…ショックでふて寝でもしてるのだろうか。まあ、立華は俺と違い甲子園に行ったスター選手の一人なのだからプロとはいえあんな打たれ方をしたら堪らないのかもしれない。
とそこへ、童宮さんが来た。


「来てたんだな」


とボソッと一言。


「え、あ、はい、まぁ…」

「立華なら朝から椿さんとどっかいったぞ」

「あ、そうなんですか」

「昨日あんな打たれ方したから気晴らしに付き合う事にしたらしい」

「はぁ…」

「まぁ気晴らしにはなるだろうが、気を付けた方がいいのは確かだな」

「そうなんですか?」

「椿さん、女好きだから」

「そんな感じします…何となく」

「この後、予定とかあるか?」

「え、俺ですか?無いですけど…」

「じゃあ、どっかこの辺の美味い飯屋でも行くか」

「え?いいんですか?」

「ああ。矢代もいるがいいか?」

「も、もちろんです!」

「じゃあ、六時に入口前集合って事で。私服でいいから」

「はい、分かりました。ありがとうございます。誘って頂いて」

「いや。お前だって昨日打たれた訳だしな…立華に比べればアレだけど、でもそれで悔しくない訳がないからな。矢代も言ってたよ。「もっと自分が上手くリード出来ていれば…」って」

「いや。矢代さんの所為じゃないですよ、アレは。俺のコントロール不足です…」

「まあでも反省点は多い方がいいから」

「ですね…」


こういう考え方が出来る人がちゃんと居るんだなと俺は安心した。
そして自主練を済ませ、シャワーを浴びて、部屋で行く準備をし終えてから少し時間が余ったのでゴロゴロしてから、集合場所へ行った。
10分前に着いた。
一応鞄に携帯と財布は入れてある。それから五分後に童宮さん、二分前に矢代さんが慌てて来た。そして童宮さんがいつもキャンプに来た時に通っている行きつけの飯屋に連れてってもらった。
定食屋のような面構えだが出てくるご飯はどれも絶品だった。ゴーヤチャンプルを始めとした石焼タコライス、海ぶどう丼、ラフティー、どぅるてんなどの一品料理とメインのもつ鍋が絶品だった。沖縄のご飯は食堂でしか食べないのでアレだったが、良い物が食べれたとネガティブな俺としても満足がいくご飯だった。それにちょっと食に興味を持った俺だった。
作品名:エースを狙え 作家名:本宮麗果