小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

眠りの庭 探偵奇談2

INDEX|32ページ/37ページ|

次のページ前のページ
 


「おまえのことを、ずっと守ってくれたひとだよ」

背後で見守っていた浅田を手招きし、瑞は静かに言った。

「お、お狐さん」

浅田には、狐の姿は見えていないのか、自信なさげに目を泳がせている。

「こんなことになって申し訳ない。申し訳ないです…」

浅田は繰り返し詫びて頭を下げた。

「でも、これ以上生徒たちを傷つけないでください。工事はどんなことをしても止めさせますから。どうか、お願いします。お怒りが収まらないのなら、それはわたしの責任です。だからどうか生徒たちには」

どうか、どうか、と繰り返す浅田は、泣いているかのように見えた。これは彼の罪ではないのに。

「…消えた」

瑞が呟く。

「どうなったの?」
「わからん。納得してくれたのかどうか…ただもう姿はないし、怒りの感情も収まっている」

帰ろう、と促された。なんだか後味が悪いような気がして、郁はその場を離れられなかった。

「…許して、くれたかな?」
「わからない。でも、俺たちにできるのはここまでだと思う」

浅田もが不安そうにしているのが気がかりだったが、そう言われると引き下がるしかない。




.