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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「恋愛病院 不倫病棟」 第十七回

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40代の母親が十代の娘を連れて相談に来ていた。
鉄男の前に座り深刻な表情で話し始めた。

「先生、ご相談はこの子の弟で高校一年の息子のことなんです」

「息子さんがどうされましたか?」

「ええ、お恥かしいのですが、娘のことを好いているようで、体を触ったり、お風呂を覗いたりしているんです」

「性に目覚める年頃ですから、お姉ちゃんのことが気になるのでしょうね。失礼な言い方ですが一過性の現象だと思いますが、注意はされたのですか?」

「はい、息子にはお姉ちゃんとは兄弟だから変な気持ちはいけないと言いましたが、私が見ていないところでどうやら娘に迫ったりするようなんです」

「お父様はどう言われているのですか?」

「父親は亡くなりました。もう三年経ちます」

「なるほど、そう言う事情もおありだったのですね。息子さんを連れて来院されてください。優秀な看護師が治療しますのでお任せください」

「先生、本当ですか?」

数日して母親と息子がやってきた。

早奈枝に連れられて別室で問診が始まった。

「名前教えて」

「和規」

「じゃあ、かずきくんに聞くね。どうしてお母さんがここに連れてきたのか解る?」

「お姉ちゃんのこと?」

「わかるのね。お姉ちゃんが好きなの?」

「好きだよ」

「女として興味があるんじゃないの?その、エッチなことがしたいっていう」

「ないよ」

「ウソ言ったらだめ。体触ったり、お風呂覗いたりしているんでしょ?興奮したらオナニーしているんでしょ?」

「してないよ、好きだから仲良くしたいって思うだけ」

「お姉ちゃんは嫌だと言っているのよ。それでも好きだと思えば何をしてもいいと思うの?」

「小学校の時は一緒にお風呂にも入ったし、手をつないで歩いてた。お姉ちゃんはボクのこと好きだと思っていたから、ボクも好きになった」

「それは誰でも同じよ。でも和規くんがおちんちんも大きくなって、お姉ちゃんもおっぱいが大きくなったら恥ずかしいって思うのが普通よ。違う?」

「恥ずかしくないよ、ボクは」