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てっしゅう
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「幸せの交換」 第十九話

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平和な日本にあって生きることがそれほど苦労ではない喜びに感謝をする。それは大切なことだ。戦後女性と靴下(ストッキング)が強くなったと言われた頃があった。浮気なんて芸能人の特権だと思われていた時代だった。
裕福ではない一般家庭の主婦に遊び心などありえなかった。教育もそれを後押ししていた。

平成バブルが過ぎて日本は平和の上に豊かさも築き上げた。
パート募集はほぼ無限にあるし、特に子育てを終えた女性にターゲットが絞られ、スーパーやコンビニではいつでも働ける。
自分も仕事を始めて夫からの給料で遊ぶのではなく、自分の稼ぎで服も買い、お出かけもする。

こんな世情が主婦の遊びを助長し旅行やカラオケ、趣味のサークルなどの参加で親しい男性と出会う結果を生んでいる。夫しか知らなかった私にはセックスの悦びがどうしても欲しい。もちろん恋愛とつながる気持ちが無ければ交わる事など出来ない。
野口は知り合いだ。それも過去に自分に交際相手として紹介された男性だ。
その時の気持ちと今は違う。

何が違うのか?それは外見でもなく、優しさでもなく、彼が自分のことを好きになってくれそうな思いが感じられるからだ。
強く求められることと、与えられる刺激が私をきっと満足させてくれそうな予感へと誘っていた。それは元妻の登志子から聞かされている野口とのセックスを思い浮かべるまでもなく、態度とか体つきとかから想像できた。