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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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気持ちのままに

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いのち




私の家族は動物好きである。我が家はトイプードルが4頭いる。そのほかにアヒルが2羽。娘のところも同じようなもので、トイプードルが6頭、アメリカンショートヘヤーが4匹いる。動物は長く飼っていると、家族になってくる。当然死を迎えたときは、それぞれ感情の差はあれ、火葬の時は、自然と涙が出てしまう。
 大型犬のゴールデンレトリバーは10年ほどで病死した。町の獣医は熱中症と診断したが、それは誤診の様であった。人間ではないから、仕方ないと諦めたが、後悔の念に駆られた。
 せめてもの罪滅ぼしの気持ちもあって、埋葬は我が家の庭にして、小さな墓を造った。その時は、もう犬は飼わないと家族で約束したが、半年ほどして妻はペットショップで買ってきた。
返してこいとは言えず、飼うことになった。そのうちに子が生まれ、全部飼うことになったのである。
 話は変わりますが、娘の飼い犬も6キロの体重が4キロほどに減り、娘は我が家の誤診のこともあり、ネットで検索し東京の大学病院に行った。紹介状なしで診てもらえないので、県外の有名な獣医に紹介状を依頼した。その時の診断は糖尿病であった。
 「血糖値が高く、このままでは命の危険があります。すぐに入院してください」
と言われた。
「費用はいかほどでしょう」
と尋ねると
「最低30万円はみてください」
と言われた。
 輸血もし、インシュリンを打ち、注射、投薬で危ない命は救われた。
 結果的に50万円ほどの出費で半年後の今もインシュリンと薬で散歩もできるようになった。
 ふと、人の病気のことを考えていた。助かる命も金が無くては名医にもかかれず命を繋げないのではないかと、
 人間の心は薄情なのだろう。家族や知人のことは心配になるが、シリア難民のこと等はテレビを見て悲惨、可哀そうとは思うが何らかの援助を進んでする気持ちにはならない。しかし、先日の豪雨は身近に感じ、指定の銀行にわずかな金額を振り込むことにした。
 犬1頭分の飼育費で貧しい国の子が救えるかもしれないが、なかなかその気持ちが生まれない自分が、時々貧しい気持ちの人間の様に感じる。
作品名:気持ちのままに 作家名:吉葉ひろし