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ぎーくおぶじえんど
ぎーくおぶじえんど
novelistID. 47644
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宏は、ある日PCのメールソフトに差出人不明のメールが届いていることに気づいた。そこでセキュリティソフトでスキャンをかけたところ、コンピュータウイルスが添付されていた。
通常ならばセキュリティソフトが自動的に検出したコンピュータウイルスを削除するはずだったが、スキャンしても「エラーが発生しました。ウイルスを削除できません。」と画面に表示されるだけだ。
何回かスキャンしても変わらず、手動で削除しようとしてもうまくいかなかった。
ただウイルスの名称だけは「ARK_HIVE.KEY」と特定できたため、PCにどんな症状が出るのかインターネットで検索したところ、自動的にPC内のファイルに感染していき、データを削除していくとのことだ。
ワクチンは、各セキュリティ会社が作成中とのこと。

宏は、仕方なくダミーの環境を用意してそこにウイルスを隔離し、閉じ込めておくことにした。

宏は理系の高校に通い、小学生からゲームプログラミングを勉強しており、
コンテストでの入賞経験もあった。
プログラミングについては、同年代の人間に負ける訳が無い。
しかしコンピュータウイルスについては、良く知らなかった。

そしてウイルスを隔離したままウイルス発見から二日程経ったが、
まだワクチンは作成されていなかった。

やがて、ふと遊び心に火がついてしまい、自分の持っている美少女3Dゲームの中から「響」という女性キャラの3Dデータを取り出し、ウイルスに組み合わせて遊ぼうと考えるようになった。
「響」にした理由は、名称の一部の"HIVE_KEY"(ヒビキ)からだった。

ウイルスを解析し、ウイルスの行動に対して「響」の3Dデータがさまざまな表情や、動きを見せるように機能追加のプログラミングとデバッグをやっていく。遊び心は留まることを知らず、ついには「響」の3Dデータが割り当てられた「ARK_HIVE.KEY」というウイルスに高度な学習機能を持たせ、複雑な行動や擬似的な感情、合成音声によって声を持たせることに没頭していった。

作品名: 作家名:ぎーくおぶじえんど