小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

optatio

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

【companion】




「ガスって本当は無臭なんだよ」

 まず最初はクロワッサンのサンドイッチ。
 皮がパリパリで、ちょっと大ぶり。挟んであるのはレタス。それとハムとチーズ。
 いいねぇ。素材の味が活きてますって感じで。

「だけど無臭だと漏れた時にわかんないだろ?」

 次はピロシキ。
 中にひき肉の餡が入ってる。やっぱ育ちざかりには肉でしょ。

「で、わざわざ付けてあるんだ。臭い」

 次は、と伸ばした手をぴしゃりと叩かれる。


「それと俺の昼飯を横取りするのと、どう関係あるんだ」
「だからさ、いい匂いには逆に引き寄せられるって言うか、」
 そいつはあんパンをくわえたまま溜息をつく。

「今度からお前の匂いがしたら逃げる」
「うわ、ガス扱い?」
「ガスよりたち悪い」


 
作品名:optatio 作家名:なっつ