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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「夕美」 第六話

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「うれしいわ。でも私・・・こんなおばさんになってしまった。恥ずかしい」

「そんなことはないよ。おれの方がじじいになったよ。髪も白くなったし」

「素敵よ。俊之さんのような人をダンディーって言うんだわきっと」

「苦労してるのかい?雅ちゃんは」

「うん、でも自分で選んだんだから文句言ってはいけないって言い聞かせてる」

「えらいなあ。ご主人はどこに勤めているんだい?」

「小さな貿易会社よ。この円高で輸出が芳しくなくて、経営は大変らしい。そんなこと聞いたわ」

「そうだよな。輸出は厳しいな、確かに。トヨタでもアメリカに本拠地を移す計画を進めているぐらいだから、中小企業は特に製造業は苦しんでいるよ」

「銀行ってこういう時はどうなの?」

「全体的には好景気だから貸し出しは伸びているよ。空前の売り上げと言ってもいいぐらいだよ。海外での買い付けに資金援助しているから
想像を超えた利益を上げているところもある。おれのところは愛知だから手堅いけどな」

「そう、なんか周りが裕福になってゆくのに、自分のところは景気なんかとは関係なく収入が少ないっていうことが悲しい」

「働くならおれが紹介してやるぞ。条件が良くて仕事は楽なところだ。損はないぞ」

「ううん、私は家に居たいの。働くのはイヤ。実家の父に笑われたくないもの」

「そんな意地張って・・・」
作品名:「夕美」 第六話 作家名:てっしゅう