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裏:おいでよ西高都々逸部

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俺は平田の言葉に笑って答える。平田もそう返されるのが当然だ、という風に笑っていた。
ぴったり九人。端数も欠落もない、コップに並々と注がれた水のように。弱小だなんだと言われても、それが俺たちの野球部だった。
それなりに野球が好きで、それなりに野球が楽しくて、それなりに野球のための努力をし、それなりに満足していた。

それなのに。
六月の倦怠感の香りを吹き飛ばしたのは、ホームに飛び込んできた電車でなどではなかった。
決して、それではなかった。



元小説:おいでよ西高都々逸部 http://privatter.net/p/128895
BGM:箱庭傍観者 http://nico.ms/sm13805567 #sm13805567