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アナザーワールドへようこそっ!  第二章  【045】

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 そう言うマルコは、とても楽しそうだった。

「ささ、ハヤト様、後ろも支(つか)えておりますから、どんどん取って行きましょう」
「あ……」

 後ろを振り向くと、人がいっぱい並んで待っている。

「す、すみません……すみません」

 俺は、後ろのやつらに謝りながら、さっさと食べ物を取っていった。元はと言えば、マルコが言った冗談から長話になったのだからマルコも謝れよ……と思ったが、そんな『器の小さな自分』をマルコには見せられないな、という『器の小さい発想』をしていたので、そんなことは言わなかった。要するに『器の小さい男』の話である。

 そうして、俺とマルコは学校(アカデミー)での『初めての夕食』を楽しく過ごし、その後、部屋に戻り、明日に備えて早く寝ることにした。


 何だか『入学式早々』だというのに、いろんなことがあり過ぎて正直疲れていた…………『フレンダ・ミラージュとの出会い』『リサやカルロス、ロマネといった王室の人たちへの異世界人の証明』『生徒会長ヴィクトリア・クライフィールドとの出会い』、それとまだ解決していない、シーナが言っていた『神様との連絡』……。

 この世界に来てまだ『二日目』だというのに、すでに、この盛りだくさんのイベント。


 おかげで、ベッドで横になると、すぐに夢の世界へと誘われた。

 
 第二章 完