小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

帰れない森 神末家綺談5

INDEX|28ページ/40ページ|

次のページ前のページ
 


(何してるかな・・・瑞)

昨夜の電話を思い出す。優しい声が、耳に蘇る。

(大丈夫なんて言っちゃったけど・・・会いたいなあ・・・)

ごろりと転がって、畳に顔を押し付ける。
・・・いつもみたいに意地悪く笑ってるとこ見たいな。そうしたらこんな不安、一時的にではあるけれど、きっと吹き飛ぶのに。

そんなことを思っているうちに睡魔に包まれていく。昨日あのあと、殆ど眠れなかったせいだろうか。やはり疲れているのかもしれない。

(やば・・・お昼ご飯行かないと、また紫暮さんが心配する・・・)

目蓋が重い。指先が弛緩して、力が抜けていくのがわかった。眠りがやってくる。抗えない力に引き込まれていく。