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SAⅤIOR・AGENTⅡ

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 ようやくここまで来れた。
 今この円盤の中はオレとレン、アブラムの3人だけになった。
 各端末が火を噴いて火花を散らしていて、今にも爆発しそうになっていた。 
 現在ワープ中の空間内は不安定な状態となる、円盤が爆発したらその反動が現実世界に返ってくる。
 勿論オレ達もタダじゃすまない、不安定な亜空間の爆発に巻き込まれて髪の毛1本残さず消滅するか、運良く助かったとしてもどこかの宇宙にふっ飛ばされるかのどちらかだった。
「勝負はついた。大人しく投降しろ!」
 オレはセイヴァー・アームズの切っ先を向けた。
 最早誰も助けには来ない、ましてこいつは戦闘派じゃない、戦う術は持ってないはずだった。
 だがこいつは慌てた様子がまるで無かった。
「どうやら本当に見くびっていたようですね……、正直ここまで出来るとは思えませんでしたよ」
「データに捕らわれすぎてたんじゃねぇのか? そんなの気の持ちようでどうにでもなるんだよ!」
 オレは言った。
 探索派のこいつは情報に捕らわれすぎて大切な事を忘れていた。それは戦うのは生身の人間自身だった。
 確かに情報は最大の武器だ。使い方次第じゃ核ミサイルより厄介になる、だがそれでも実際戦って異星人犯罪者を検挙するのはオレ達現場で戦う人間だ。
 するとアブラムは否定せずに言って来た。
「そのようですね、私も久々に忘れていましたよ、生身で戦うと言う事をね」
「はぁ? お前、オレ達とやりあうってのか?」
「おやおや、君はどこに耳を付けているのですか? そう言ったつもりですけど」
「ハッ! この状況で冗談言えるとは大したモンだぜ、とうとう追い詰められておかしくなったか?」
「本当にそう思いますか?」
 するとアブラムは懐に手を入れてある物を取り出した。
 それはかなり古びているが菱形の宇宙密偵団体の紋章が描かれた物体だった。
 オレは目を細めて少しの間見ていたが、やがてそれが何かが分かった。
「それは、サポーターか?」
「お前も兼任してたのか? 聞いた事が無い」
「兼任はしてませんよ、これは私のサポーターです。機能は停止していますがね」
 アブラムは言った。
 セイヴァー・エージェントがサポーターを貰えるのは戦闘派だけ、千鶴ちゃんみたいに兼任してる場合を除けばありえない事だった。
 兼任でもない限りは奪ったって事になるが、こいつは今『私の』って言った。
 するとアブラムは説明してきた。
「私は貴方達が生まれるより……、いや、地球が生まれるよりも遥か昔からセイヴァー・エージェントとして多くの敵を倒してきました」
 するとアブラムは語り出した。