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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight特別編 -恋する瞳はツンツンツン!?-

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■二月十三日 昼 ネオの家 リビング 〈シーンNO.2〉

   冷蔵庫を閉めて、三人はキッチンの隣にあるリビングに移動する(【SE】歩く音)。
   そこに敷かれているカーペットに座る(【SE】座る音)。

ネオ 「あー、つかれた。(背伸びをして)う―――んっと」

朱莉 「ネオ、なんか、じじくさい」

ネオ 「ほっといてよ!」

実緒 「ネオちゃんって、お菓子や料理を作ったりしないの?」

ネオ 「なかなかね。音楽や歌のことを考えるので精一杯だから」

朱莉 「ほんと、音楽バカね。今のうちに身につけないと、お嫁に行けないわよ」

ネオ 「いいもん、作らせてやるんだから。(自信満々に)絶対服従よ!」

実緒 「(苦笑いで)あははは」

朱莉 「(呆れ果てたたように)あのねえ。料理もそうなんだけど、これもいつになったら正 してくれるのかしら」

ネオ 「何が」

朱莉 「(不満そうに)その服よ、ふく! なんなのよ、これは。なんで、アタシが指南した ものを着ないのよ!」

実緒 「確かに、上下ジャージっていうのも」

朱莉 「(説教をしているように)そうよ! それが来てくれた友人に出迎える態度かって話 しなのよ! アタシのように、清く、正しく、美しく! 身だしなみは女性の品格を 表すってもんよ! みおっちを見なさい! 真っ白なふわふわのセーターに、ピンク のチェックスカート! そして、すべすべの白い肌と長い髪、こんな天使のみたいな 子を……」

   朱莉、実緒を抱きしめる(【SE】抱きしめる音)。

実緒 「(びっくりして)あ、あかりちゃん!?」

朱莉 「抱きしめる以外なにがあるってのよー。もう、かわいすぎっ!」

実緒 「あ、あかりちゃん、く、くるしい」

朱莉 「(実緒の声に耳を貸すこともなく、羨ましそうに)あー、みおっちのお母さん、アタ シにもこんな服をデザインしてほしいなー」