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ihatov88の徒然日記

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127石敢當5/18



 出張でひと月ほど沖縄に行くことになったのが今から15年前。そういやそこでムスメが出来たことを聞きました。
「え?いつの間に」
というのは冗談ですが、その年の夏に無事長女が生まれました。それからもうすぐ15年、悲しいくらい似てるので15年前の冗談は冗談で終わり……脱線(←といいながら伏線)。生意気になったウチのムスメが先週行ってきたんです。え?どこって?今前フリしましたやん。

   沖 縄

ですよ、沖縄。といっても修学旅行なんですがイマドキの中学生ってそんな遠いところ行くのね。

 今回はそんな沖縄の話。
 行ったことある方ならおそらく一度は見たことあると思うんですけど、

      石
      敢
      當

という表札のような漢字三文字が至るところに?あります。お分かりと思いますが、それは表札でもなければ人名でもありません。沖縄だけにそんな名前の方もいるかと思いましたが、やっぱり、いません。
 修学旅行に行く前に「石敢當」探して来てな、とムスメに言ったら
「めっさあったわ」
と言って帰りの空港で石敢當の置物をお土産にいただいたのです、余ったお金で。

 ネットで『石敢當』、調べてください(←他人任せ)。簡単に言ったら『魔除け』です。行き止まりや三叉路の真ん中等によく見られます。沖縄行ったらたぶん見ないってことはないと思います。

 なんでも猪突猛進型の悪魔が三叉路に入ると曲がることができないから『石敢當』にぶつかって消える、のだとか。
 だから、
 
   石(ニ) 敢(ヘテ) 當(タル)

そうです。厳密にいったら漢文では『石當敢』なんでしょうが、沖縄で形を変えたのでしょうか。とにかく、沖縄の人ならこの三文字を知らない者はいないそうです。現地の方の話。

「修学旅行なんやから、何か得たもんあるか?」
って聞いたら、
「あったで。沖縄のお店で印鑑探したらごっつかったで」
ムスメ曰く、店頭に並ぶ印鑑(←クルクル回すやつね)が沖縄だったとか。

 かわいそうに、ネタの着眼点までワタクシに似とる……。

作品名:ihatov88の徒然日記 作家名:八馬八朔