小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

アナザーワールドへようこそっ!  第一章  【020】

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

(いいからっ! とにかくハヤトはわたしの言う通りに『神通具現化(ディバイン・フォース)』を発動するんだ。後は、わたしのほうで何とかするから……では、お前に『神通具現化(ディバイン・フォース)』させるイメージについてだが……)

 と、言うことでシーナから俺は『具現化するイメージ』を聞いた。そして……、

(そ、そんなことできるのか?!)
(できるっ! ハヤトなら多分、大丈夫だ。迷うなっ!)
(わ、わかった……)

 シーナからいろいろとアドバイスをもらった俺は『魔法力測定器』の前に立ち、

「お願いします」

 とカルロスへ一言。

「うむ。では、早速、測定のほう始めさせていただく。ハヤト様……この機械の真ん中のほうに『的』のようなものがあるのがわかりますか?」
「は、はい」
「その『的』に手を当てて、魔法力を解放してください。そうすれば機械が魔法力を測定してくれますので……」
「わ、わかった」

 この『魔法力測定器』……見た目は、地球で言うところのゲームセンターなどに置いてある『パンチングマシーン』と非常に似ている。ただ、この『魔法力測定器』は『的』を叩くのではなく、『的』に手を当てて、自分の中に潜在している魔法力を高めていき、それを測る機械らしい。

「では、お願いします」

 俺はその『的』に手を当てて、魔法力(魔法力らしきもの)を高めていく。

 しかし……機械は……『魔法力測定器』はウンともスンとも言わない。

「あのう……何も反応していないみたい、なんですけど……」

 と、俺はカルロスに尋ねた。

 すると、カルロスは驚いた様子で、

「そ、そんな……初めてみた…………」

「……えっ?」

 何? 何?


「魔法力が……ゼロ……まったく無い人間なんて………………信じられないっ!」


 そう言って、カルロスが『マジビビリ』をしていた。

 しかし…………カルロスの『マジビビリ』はこれで終わりではなく、まだ『序章』に過ぎない。


 本番は、これからだ。