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嘘でもいいよ vol.20 悪事

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嘘でもいいよ vol.17



純君の好みだと言っていた
サイドが紐になってるパンティーを履き
おそろいのブラを身に着けた。

あ…ボディークリーム。
いつも塗っているローズの香りの
ボディークリームを塗り忘れた。

身だしなみで、し忘れていることはないか…。
約束の時間が迫っているのに、化粧ののりが悪くて
ファンデーションを何度も塗り直したり、
慌ててマスカラが瞼にベットリとついてしまったり
焦りに、焦った。

もう、旦那の存在は、心配性のお父さんに変わっていた。
彼とホテルでSEXすることは、スポーツジムに行って
ひと汗流すだけのような、そんな気持ちだった。

電車のドアの前に立ち、過ぎてゆく駅を数えながら
彼に抱きしめてもらえる嬉しさで、気持ちが昂ぶった。

目的のホテルの傍の待ち合わせに選んだコンビニに着くと
彼が振り向いて、目で合図した。
私は、コクリとうなずいて彼の後から少し遅れて歩き
ホテルに入った。

入口のパネルで二人で好きな部屋を選び、すぐにエレベーターに乗る。

「何階だっけ?」
「4階」

純君が満面の笑みで微笑む。
彼はいつも私をみて、ニッコリと笑う。
私はその顔が大好きだ。

エレベーターの中で抱き合って
激しいキスをした。
思いきり舌をからめて、音を立てて。

部屋に入ると彼は、ロッカーからハンガーを取り出し、
スーツを几帳面にかけ、パンツ一枚になった。
指の爪も綺麗に切ってある、黒い靴下も新品のようだ。

私も自分で服を脱ぎ、椅子の上に雑に脱ぎ捨てた。
ブラとパンティーだけになると、ギュッと彼に抱きつき
キスをした。

「ねぇ、明るすぎない?」

照明の明かりを少し暗くして、すぐにベッドに倒された。

ブラの上から胸をもまれ、彼の舌が、私の肌を
下へ、下へ、舐めていく。

私は目をつぶらず彼のすることを見ながら、何十年振りに
下半身に電流が走るくらいに感じていた。
彼が私の股を押し広げ、顔をアソコに近づけ、
パンティーを脇からズラしキスをした。

その姿がいやらしくて、嬉しいのと、恥ずかしいのが交差した。

「やん…恥ずかしいよ」
「大丈夫、大丈夫」

彼はアソコを指で開きながら、ジュルジュル音を立て
舌でチョロチョロしながら、思い切り吸い上げた。
指を差しこまれ、出したり入れたりされる。
彼は私の喘ぎ声を聞き、どこが感じるのかを見ながら
入れた指の動きを微妙に変えた。
指でGスポットを刺激され、気が遠くなりそうだった。

「あん…いく…もう、だめ」
「レイちゃん…気持ちいいの?」
「…うん…」
「レイちゃん、ほら、潮吹いちゃったよ」

彼が私の手を握ると、彼の手は本当にビショビショだった。

「やだ…恥ずかしい」

そのまま彼を横にさせて、今度は私が彼の首筋から
舐めはじめ、乳首、へそ、太ももの付け根と
そっと、舌先を器用に使いながら舐めて行った。

まだ、大切なモノは舐めてあげない。

作品名:嘘でもいいよ vol.20 悪事 作家名:momo