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嘘でもいいよ vol.20 悪事

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嘘でもいいよ vol.15



純君がノックをしてから
私たちは愛し合いたい気持ちが溢れだした。
と、言っても、私の方はとっくに溢れ出していたから
正しくは、純君は…になる。

気持ちが抑えられず、どこで会おうか
アリバイはどうしようか…。
そんなことを二人で相談した。

普通は、先に相手に伝えるものではないが
次に会った時、お互いにどんな風に愛してあげるか
言い合うのも楽しかった。

女性ホルモンが体中を駆け巡る感じがした。
朝、シャワーを浴びて洗面所の鏡に映る自分の裸体が
妙になまめかしく、ウエストのくびれが色っぽくて
私は火照った体に慌ててバスタオルを巻き
スマホを自分の部屋からとって来てカシャカシャと
写真を撮った。

エロい…。

純君が<レイちゃんのお尻の写真を頂戴>と
言っていたことを思い出した。

リビングの一人掛けのソファーで撮ってみる
お尻と言うのは、パンティーを付けたままの方が
いやらしいようだ。

それから…セミヌードも撮ってみた。
全裸で、大事な所だけ隠して。

こんなの見たら純君、喜ぶかな?
こんなの見たら旦那は怒り狂って卒倒するだろう。

ロックがかかる写真保存のアプリに
純君の大事な写真と一緒に保存した。

<純君、私たち遠距離恋愛みたいだね>
<ある意味、そうだね(笑)>

これが、片方が未婚だったら、ドタバタ劇があるんだろうなと
思った。
ダブル不倫て…
お互いに自分のモノにならないってわかっているのに
惹かれあって、求め合って、グルグルまわったら…
つまり セフレってことになってしまうのだろうか。

私は何度も純君に言った。
<愛してなかったらSEXできない>って。
純君はどうなんだろう、まだ一度も愛してるって言ってくれない。

<レイちゃんは大切だよ>としか…言ってくれない。

作品名:嘘でもいいよ vol.20 悪事 作家名:momo