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アナザーワールドへようこそっ!  第一章  【016】

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「うわっーーー!?!!?」


 俺は、二人の目覚ましボイスで叩き起こされた。


「いつまで寝てるの、お兄ちゃんっ! もう、着いたから早く目を覚ましてっ!」

 と、若干「おこプンプン」、でも「笑顔」のシーナ。


「そうだよ、ハヤトッ! 早く起きてっ!……ほらっ、出てごらんよっ!」

 と、馬車で寝ていた俺の手を引き、外へ強引に引っ張るアイリ。


「う、うわっ……! ちょ、ちょっと待って…………わ、わかったよ、アイリ……わかったから、そう、引っ張るな……て…………!?」

「どう? ハヤト、すごいでしょ? これが…………『中央区(セントラル・エリア)』だよ」




 馬車から外に引っ張り出された俺は、周囲を見て…………目が釘付けになった。

 そこ……『中央区(セントラル・エリア)』は、まるで…………、


 映画で観るような『未来都市』だった。


 そびえ立ついくつものビル群。

 そのビルとビルの間には、透明のトンネルのような通路がつながっており、その中に、『浮かんで走っているような車』や『人』が往来していた。


――正直、俺はアナザーワールドを…………侮っていた。

 だって、最初に訪れた『ビュッセルドルフの町』は、よくある田舎の町並みだったし、ここに来るまでも『馬車』を利用していたから、てっきり、このアナザーワールドは、よくあるゲームやアニメ・ラノベ・小説などで出てくる『科学があまり発達していない世界』と勝手に思いこんでいた。


 だが、しかし違った。


 今、目の前にある『中央区(セントラル・エリア)』という町は、そんな俺の『思い込み』を粉々に粉砕した。

 はっきり言って、前世の記憶に多少残っている『地球の科学技術』よりも、アナザーワールドの町のほうが『遥かに高度な科学技術』を持っているように思えた。


「す、すごい……」


 俺は、顔を見上げては、ビルやそこを行き交う人並み、また、『浮かぶ車』を見て、ただただ呆然とするだけだった。

 先に外に出ていたシーナもまた、俺と同じように周囲の光景にただただ呆然として突っ立っていた。

「……何か、すごく高い建物とかいっぱいあるし、人も多いし、馬車とは違う乗り物がスーッって動いてるし、ここって………………天国?」

 お前が言うか……『天国』という言葉(ワード)を。


 まあ、そんな感じで俺とシーナは、セントリア王国の中枢都市……『中央区(セントラル・エリア)』の町並みに圧倒されていた。

 いわゆる……『田舎者まる出しの二人』という光景だ。

 そんな二人を見て、アイリは得意気になり、話を始めた。

「シーナ、ハヤト……あなたたち『南地区(サウス)出身』で、『中央区(セントラル・エリア)』が初めてなら、さぞかしビックリしたでしょ? 他の三地区出身ならまだしも、『南地区(サウス・エリア)』は発展が大分、遅れている地区だからねっ」


「南地区(サウス・エリア)……?」


 シーナを見ると、


(あ・と・で・説・明・す・る)


 と、ゼスチャーしていた。


 おいおい、そんな大事な事は、事前に言えよな……まあ、慣れたけど。

 どうせ、あいつの「ど忘れスキル」が発動したんだろう。

 これからは、そのことも考慮に入れて、こっちからシーナにいろいろと事前に確認する必要があるかもな。


「――ちなみに、今、わたしたちがいるのは『中央区(セントラル・エリア)』のまだ『入口』に過ぎないから。ここから、さらに中央に進んでいくと『女王陛下』が暮らしている城、『セントラル・パレス』や、わたしたちがこれから通う『王立中央魔法アカデミー(セントラル)』もあるからね。とりあえず、ここでボーッとしてないで学校へ急ご! もう、そろそろ始まるよ……入学式」


「「……えっ……えええーーーーっ!?」」


 気づけば、俺たちは、『入口』でだいぶ時間を潰していたようだった。

 ということで、俺たちはすぐに馬車に乗り込み、急いで学校へと馬車を走らせた。