Bhikkhugatika
遍歴
家を出て 家なきに至り
樹木を友として
守るものとて なにもなく
心楽しく 静かです
空と(空と) 川とが(川とが)
遊んでくれますし
海と(海と) 風たちが(風たちが)
歌ってくれるのです
針と糸と 毛布とお椀
持ち物といってこれだけです
裸で歩いて 日差しを浴びて
隠すものとて ありません
月と(月と) 星々とが(星々とが)
詩歌を聞いてくれますし
鳥たちと(鳥たちと) 樹木が(樹木が)
話してくれるのです
遍歴の旅を しておりますと
変な人にも出会います
私に怒鳴って 呼び止めまして
まともに生きろと 怒られました
生きる(生きる) 人なる猿は(人なる猿は)
荷物がいるのでしょうか
怒りや(怒りや) 悩みこそが(悩みこそが)
人生なのでしょうか
家を出て 家なきに至り
樹木を友として
守るものとて なにもなく
心楽しく 静かです
作品名:Bhikkhugatika 作家名:RamaneyyaAsu