Bhikkhugatika
正直
彼は、次のように言った。
「これは私のものです。これは私が称したのではなく、真実です。私にはそれがありませんから、私はそれが欲しいです。これは私が見なしたのではなく、真実です。私は私のものを守り、私にないものを私のものとするために、怒りまた悶えて苦しいですし、周囲の人々を困らせていますが、これは私のせいではなくて神なり他人なりのせいですから、私にはどうにもならないのです。いいんです、いずれ神か誰か他人が、助けてくれるかもしれませんから」
ここで彼は、正直にしか言えなくなってしまう薬を飲んだ。先ほどの言辞をもう一度言ってみた。
「私は、これは私のものです、と称します。これは私が称したのではなく、真実です、と私は称します。私にはそれがありませんと私は見なしますから、私はそれが欲しいです、と私は見なします。これは私が見なしたのではなく、真実です、と私は見なします。私は私のものと称したものを守り、私にないと見なしたものを私のものと称するために、怒りまた悶えて苦しいですし、周囲の人々を困らせていますが、これは私のせいではなくて神なり他人なりのせいですから、私にはどうにもならないのです、ということにして何とか苦しみを和らげようとするのですが、まったく効果がありません。いいんです、いずれ神か誰か他人が、助けてくれるかもしれませんから、と私はこのまま苦しみつつ人々を苦しめつつ、いつまでも待ったまま、死んでしまうに違いないことを知りつつも、わずかな可能性に賭けて期待しますから、やっぱり自己を批判しまた励ますなんて大変そうなことはする気になれません」
作品名:Bhikkhugatika 作家名:RamaneyyaAsu