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永遠の夏休み

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楽しい夏休みが始まり、僕はいつものように過ごし、いつものように宿題をし、そして夏休みの前日の日に用意をし、今日を迎え、約1カ月ぶりに学校へと向かった。
だがその日は学校の校門がまだ開いてなかった。
僕は誰かが校門を開けるまでランドセルを椅子代わりにし、僕はしばらく本を読むことにした。


どのくらいたっただろう、誰も来ない。僕は時計の針を見てみると、もう11時だった。僕はもしかしたら日にちを間違えてるかもと思い、幼馴染の家に歩いて行く。
ちなみに幼馴染の人の名前は椎崎栄(しいざきさかえ)と言う女の子である、男勝りな性格をしているが、最近妙に大人っぽくなってきて、実は彼女の家に行きづらいのは内緒である。

実際栄の家まで歩くと、5分しか掛からないのですぐ付いちゃう。栄の家に着くと、学校が始まっているというのに、栄は熱心に自由研究?らしきことをやっていた。実は栄はインテリでたまに僕も勉強を教えてもらってる。

「やぁ栄。まだ自由研究やってるの?」

僕は何気ない顔で言ってみる。
だが栄は気が付いていないのか、それとも僕に眼中がないのか、一向にこちらを向こうとしない。
僕は近づき、もう一度言ってみる。

「ねぇ栄。もう学校が始まってるのにまだ自由研究やってるの?」

彼女はようやく僕の存在に気付き、急いで支度するのかと思いきや、僕に一言「は?」としか言われなかった。

「いやいや、は?、じゃないよ。学校が始まってる時間なのになんで誰もいないの?ていうか栄は今日サボりなの?皆サボりなの?なに?いじめなの?」
「はいはい始まった~。そのクセ直した方が方がいいよ~?じゃないと彼女できないぞ~?」

メンドクサそ~に言う栄、栄だって彼氏いないくせに、と言いそうになったがそれどころではない。

「それよりなんで?今日は始業式でしょ?なのになんで誰もいないんだよ」
「はぁ~?」

栄は一度、部屋に戻り、カレンダーを持ってくる。

「ほら!今日はまだ7月の20日だよ~、なに?つーくん。もしかして暑過ぎて頭逝っちゃってんじゃないの~?」
栄は僕をバカにするが僕は目をまん丸にし、よくよくカレンダーを見る。
確かに今日は7月20日だった。でも昨日見たカレンダーは8月の31日だったのに・・・。
ちなみに遅れたが、僕は月川做(つきがわつくる)、二つ「つ」が付くから、栄だけに「つーくん」と呼ばれている。

「なんでずっとつったんてんの?もしかしてあたしの魅力にやっと気付いた?」
「いやいや、昨日は8月の31日じゃなかったの?なんで僕ワープしてんだ?」
「なに!?ループしただと!?ほほぅ!それは面白そうだ!」

栄は僕を部屋に連れ込み、一冊の本を見せつけた。

作品名:永遠の夏休み 作家名:DG4