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パシフィスタ
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novelistID. 34567
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夏の陽射し

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始動?




翌日、キャプテンに呼ばれて3年生の校舎にやってきた。


「ここが3年の校舎か。何か、歴史を感じるな・・・」


壁には歴代の3年生たちが書いたであろう落書きが壁を埋め尽くしている。
なかには昭和○年と書かれているものもあるから驚きだ。

「おう、渡辺。やっと来たか。1分遅刻。ジュース奢れな。」

「え?マジですか?」

「先輩の呼び出しに遅刻してくる1年坊主なんてな。」


キャプテンは意地悪そうに笑いながら言った。


「すいませんでした。」

「いいよ、1分位気にしない。まあ、あと10秒で2分だったけどな。」

・・・この先輩は、ずっと時計見てたのか?
俺は呆れながら要件を聞く。

「それで、用っていうのはなんですか?」

「ああ、お前に背番号入りのユニフォームを渡したくてな。」

「・・・・・・は?」

「クックック。お前の反応、面白いな。」

「いや、え?どういうことですか?」

「昨日の内容を見たら、2・3年も文句は言わないだろう。」

「いや、だってめった打ちでしたよ?」

「投手経験のない奴で、あれだけの期間であそこまで成長されたら、俺だって背番号をあげたくなるさ。」


そう言うと、キャプテンは机からユニフォームを手渡す。


「あれ?これ3枚ありますけど・・・」

「1枚はお前のだ。あとの2枚は、庄司と結城だ。」

「ほんとですか!!??ありがとうございます!!」

「ああ、本当だよ。でも・・・お前自分の時より嬉しがってないか?」

「え?本当ですか?」

「ああ、本当にお前は面白い奴だな。」




1年生の校舎に戻ると、俺は結城と勇太にユニフォームを手渡す。


「うえええ!!!??マジで!?」


二人の反応は俺のツボにハマる。


めでたく?俺たちは背番号をもらい、ついに物語は夏の大会へと向かう。



作品名:夏の陽射し 作家名:パシフィスタ