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奇跡の軌跡

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俺は奇跡はそれまでの軌跡が引き起こす、
起きることがすでに決まっていて起きてもおかしくないもの、
起きて当然のものだと考えている。

「はやくパス回せ!」
俺はできる限りのシュートを放った、コートにいる全員が息をのみ見守る中
パスっという音とともにボールがリングに吸い込まれるようにゴールした。

「優勝は北川中学校バスケ部、選手は前に出てください。」
「はい」という返事とともに前に出た

「やったな、次は全国大会だぞ。」
「お前のおかげだな。」
彼ら2人は俺の親友でチームメイトであり唯一仲良くしてくれる心優しい奴だ。
「ああ、でも気抜くなよ。」
「お前が一番心配だけどな」
「うっせぇなお前こそ心配だよ」
「はい、無駄な話をやめて全国大会に向けて練習しましょう」
監督がいい、練習を始めた。

練習が始まりいつも以上の熱気がはしる中俺はシュート練習のときある違和感を感じた。
それを感じたように監督がみんなを呼んだ。
「おい、みんな気合い入りすぎじゃないか?」
「え?別に気合い入ってないよりはましじゃないんですか?」
「いや、いまの状態じゃそのほうがましだよ。」
「!!!」
とてつもない衝撃が体育館全体にはしった。


やっぱりと思った
「お前ら全国に出るからって今から練習をいっぱいやったって意味ないんだ、
5日後なんだから今まで通り練習してればいいんだ。」
「でも。」
「じゃあ今のままでいいんだな。そんなんじゃ勝てる試合も勝てないと思うがな」
「何でですか?」
「お前らあんなばらばらな練習してて勝てると思ってるのか?」
「!!」
「確かに1人1人のプレイも大切だがチームでの動きはもっと大切だ。
そこだけは肝に銘じて練習しろ。」
「はい!」
この後の練習は今まで通りの練習だった、
でもみんなの表情や気持がいつもと違うのは明らかだった。
作品名:奇跡の軌跡 作家名:アイン