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七ケ島 鏡一
七ケ島 鏡一
novelistID. 44756
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グランボルカ戦記 5 砂漠と草原の王

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「ちなみに、南の小屋のタリスマンを破壊した後にどこに集合するかわかっておるだろうな?」
「あっちだっけ?」
 見当はずれな方向を指さすアレクシスの頭をアムルがぽかりと叩いた。
「馬鹿者。小屋のさらに奥に見える館だ。」
「し、知っているさ。馬鹿にしないでもらおうか。」
「・・・では、我は行くが、解っておるなアレクシス。あの小屋を破壊した後、その先まっすぐ行った所にある館の前で集合だからな。」
「なあ、アレク。俺も一緒に行くか?」
 見かねたレオがそう声をかけるが、アレクは高笑いしてその言葉を一蹴した。
「はっはっは、レオまで一体何を心配しているんだい。僕なら大丈夫さ。レオはソフィアと仲良くしてくるといい。ここの所、ずっと皆と一緒だったから二人水入らずの時間も必要だろう?」
 あきらかに強がっている様子のアレクシスの肩をため息をつきながらポンと叩くと、レオは一言『頑張れよ』と言い残してソフィアと一緒に森の奥へと消えていった。
「では我々も行くとするか。」
 アムルの声に、残った6人が頷いてそれぞれの目的地へと向かって歩きだした。