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ねとげ~たいむ

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 私達はクエストの『荒野の狩人』で敵モンスター達と戦っていた。
 敵は鋭い2本の鉤爪に逆関節の足、黒い革の皮膚に長い尻尾、大きな顎にノコギリの様な歯の並んだ爬虫類特有の2つの目玉がギョロリとギラついたバトル・ラプタ―と言う小型恐竜族モンスターだった。
 こいつらはコンゴル渓谷と言うところで大量発生し、近くの村が襲われて村人や家畜が襲われると言う事件が起こった。
 私達はコンゴル渓谷にあるバトル・ラプターの巣である大きな天然洞窟の中で戦っていた。
「気合い斬りっ!」
 私の新しく購入した鋼の剣が敵の胴体を切り裂いた。
 レベルが上がっているので技の威力も上がっているのでバトル・ラプタ―は地面に倒れて消滅した。
『ガアアッ!』
 すると背後からもう1体のバトル・ラプタ―が大きく口を開いて攻撃を仕掛けた。
「はあっ!」
 私は剣を振るうが刀身を強靭な顎が噛みついて抑え込んだ。
「くっ……」
 私は動きを封じられた。
 さらにバトル・ラプタ―の鉤爪が私に向かって振り下ろされた。
「シェイクっ!」
 レミの開いた右手から金色に輝く半月型の衝撃波が放たれるとバトル・ラプタ―にヒットして吹き飛ばされた。
「今よ、コロナっ!」
 レミが叫んだ。
「うん」
 私は剣を抜き後ろに跳んで間合いを開ける、
 吹き飛ばされたバトル・ラプタ―は同胞達に囲まれて立ちあがった。
 コマンドを選択、新しい技をセレクトした。
「流星斬りっ!」
 渾身の力を込めた横切りが炸裂、数体のバトル・ラプター達を巻き込んで地面に倒れた。
「ありがとう、レミ!」
「どういたしまして」
 レミはうなづいた。

 一方エミルとセンリも戦いが終わろうとしていた。
「えれがんと・がとりんぐ・ぱ〜んちっ!」
 エミルの連続パンチが炸裂した。
 なお、このゲームでは技や魔法の名前を変更する事が可能で、本来の技は『爆裂拳』と言う名前なのだがエミルは気分次第でコロコロ変わっている、
 確かこの前は『す〜ぱ〜・エミル・らっしゅ』とか言ってたのに……
 数体のバトル・ラプタ―達は吹き飛ばして地面に転がる、
 エミルの背後ではセンリが唱えていた。
「エミル、伏せて」
 センリの足元に魔法陣が輝く、
 杖の先端の水晶に真っ赤な炎が灯るとセンリは杖をバトル・ラプタ―達に向かって突き出した。
「メガ・ファイザっ!」
 杖から火炎放射が放たれてバトル・ラプター達を呑みこむ、
 さらに体を捻って一回転すると他のバトル・ラプタ―達も呑みこんだ。
『ギャアアアアッ!』
 センリの魔法攻撃を食らったバトル・ラプタ―達は倒れて消滅した。
「これでお終いっ!」
 最後の一体を私が倒す、
『ギャアアッ!』
 私が斬り倒したバトル・ラプターが地面に倒れて消滅した。
 これにてクエスト・クリアだった。
作品名:ねとげ~たいむ 作家名:kazuyuki