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アイラブ桐生Ⅲ・「舞台裏の仲間たち」（47）
第二幕・第二章 「北部の海岸線で」
　
　すでに夏が終わろうとしている季節なのに、
亜熱帯に属している台北では、ほとんど日本の真夏と同じ気候でした。
一人で台湾の朝食でもある朝粥を食べていると、パートナーを連れた
亀田社長が部屋から降りてきました。

　まだ眠そうな腫れぼったい眼をしています。
ヤアと、軽く手を上げただけで、少し離れた席に座りました。
二人分の朝粥をオーダーしたあとに、
席を立って私のところに耳打ちにやってきます。