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四神倶楽部物語

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 さて、冬から天候不順が春まで続きました。いつまでも冷たい雨が降り、また突風が吹きましたが、それでも月日は流れ、やっと暖かくなってワクワクしている内に、5月の黄金週間もあっと言う間に過ぎ去りました。
 しかし、長いゴールデン・ウイークは晴れた日が続き、良かったですね。お陰様で私もゆっくりと骨休みをさせてもらいました。

 と言いたいところですが、連休中に起こったのですよ、禁断の扉に引き続き――、奇妙な出来事が。私の脳細胞が引っ掻き棒で撹拌され、その摩擦熱でドロドロに液状化してしまうような珍事が。この休暇中に経験した出来事、それを運命と呼べば確かにそうなのかも知れません。されどもですよ、これほど不思議に思ったことはかってありません。

 ここに紹介させてもらう私の2番目の経験、皆さまにとってもとても信じられない話しだと思います。だが、それは私の身に起こった事実であり、単に神の悪戯とは言い難いものでした。ただこの件についても、禁断の扉と同様、秘密にしておりますので、皆さま限りにしておいて頂きたくお願いします。

 実はですね、当社では優良会員さま向けに、ロイヤルクラブ・絆愛(はんあい)、このようなものを走らせてます。目的は会員さまとの間に強い絆と深い愛を築き上げ、その信頼関係をもって高級ブランド品などをご購入願おうという取り組みです。このリアクションとして、時に折り、会員さまからはいろいろな意見や苦情をメールで頂きます。

 今回メールが届いたのは、連休を前にして、慌ただしい日々を送っていた時のことでした。そうですね、それは4月27日の昼下がりのことだったと憶えています。そのメールを起点にして、私はそこから奇妙な経験をすることになるわけです。


作品名:四神倶楽部物語 作家名:鮎風 遊