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同じ場所には。。。~自分の居場所を求めて~

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ついて問い合わせてみました。

 まず、そこから始めなければ、先へは進みません。どの会も一長一短があり、私が

正直〝これだ〟とビビッとくるようなものはありませんでした。

 雰囲気が良さそうだと思ったところは、あまりにも活動費が高すぎました。

 総合文芸誌なので、もちろん小説だけでなく、詩や短歌をなさる方もいるのですが、

小説の人は原稿がたくさんだから、負担分が大きいのだと言われました。しかし、

それにしては、あまりにも負担分が大きすぎ、詩の人は逆にたったそれだけの負担で

何作も掲載するのだと聞かされ、あまりの不公平な会則にはついてゆけないと思いました。

 また、活動費を低めに設定しているところは、何でも明治時代の有名な文豪の流れをくむ

一派だとかで、主宰者いわく

我々は文学に対して崇高な理念をいだいて活動しているんだと訴えています。

 これには、ちょっとついていけないなと思いました。

 誰でも文を書く人なら、その人なりの夢や目的があって書いているだろうし、自分たち

だけ特別で崇高な理念を持っているーという独善的な偏った考え方は、少し怖ろしい気も

したのです。

 そういうわけで、結局、これといったところは見つかりませんでした。

 その頃、私は終刊になった同人会とほぼ同じ時期にわたって所属している、もう一つの

同人誌の集まりに初めて出かけました。

 もう18年も在会しているのに、同人の方と顔を合わせるのは初めてなのです。

 というのも、この会は神戸周辺を活動拠点としており、岡山在住の私は少し離れて

いたため、月例の会は出席していませんでした。

 ここは詩人の集まりで、季刊の同人誌は詩と随筆で構成されています。

 ここも寛容に受け入れて貰える場所ですが、いかにせん、小説の同人誌ではないのです。

 しかし、〝自分の居場所〟を何とか確認したいという気持ちで、私は初めて皆さんとお会い

してみようという気持ちになりました。皆さん、私の親の年代ですが、とても好意的に

迎えてくださり、やはり行って良かったと思いました。

 こうして、その年は終わりました。

 新しい年になって、私の気持ちはまだ宙ぶらりんのままでした。

 冬が終わり、春が近づいてきた頃のある日、私はふとネット小説のことを思い出しました。

 ブログを始めて五ヶ月が経っており、ネットの便利さと有益さを痛感していました。

 このまま、もやもやしたものを抱えていても何も始まらない。

 とにかく、そろそろ動き出さなければ、何かを始める時期だと

もう一人の自分が囁いていました。

 何より、作品の発表の場が欲しかったのです。それが切実な問題でもありました。

 それならば、とりあえずの道として、ネット小説に進むのはどうだろうと、今度は

同人誌ではなく、無料ネット小説サイトで検索をかけてみました。

 すると、また出てくる、出てくる。。

 同人誌のときと同様に、星の数ほどものネット小説サイトが出てきます。

 その中から、よく判りもせずに選んだのか現在、所属している二つのサイトー

このノベリストクラブともう一つのケータイ小説サイトでした。

 でも、判らないなりにも、ここが良さそうだ、自分に合うのではないだろうかと

という気持ちはありました。

 こうして、私はネット小説の世界に今度は足を踏み入れることになりました。

 そのときの私はあくまでも一時的なもので、こんなに長く続けることになるだろうと

は考えていなかったというのが正直なところです。

 ネット小説には色々な面があります。もちろん、私のように自分の作品がどれだけの

人に読んでもらえているだろうかどうかーと気にしすぎる人ばかりではないだろうと

思います。だから、これはあくまでも私の感想なのですけれども、ネット小説は日々、

ランキングとかアクセス数とか出ますから、これは私にはかなりの重圧です。

 今は最初の頃ほどではなくなりましたが、それでも、やはり気にならないといえば

嘘になります。私は自分でも地味な人間だと思っています。

 人間同様、書く作品も地味です。まちがっても、ネットにあげた途端、アクセスが

火の付いたようについて、驚異的な数字をたたき出すというタイプではありません。

 むしろ、毎日、地道に更新していくことによって、読み手が少しずつ増えていくので、

そういった点ではケータイサイトの方がまだ合っている面もあります。

 このサイトも実は途中で何度止めてしまおうかとも考えました。

 でも、一度止めたら、それまでのデータはすべて抹消されるわけで、それはあまりにも

忍びないという気持ちが勝ちました。また、作品をあげていれば、たとえ爆発的な

アクセスはなくても、たまに気が向いた人が見てくれるということもあります。

 なので、数だけは多くあげている作品たちの中の一つ-、つまり、1日にどれか一つの

作品に1アクセスだけでもあれば良いや、と、いしつか考えるようになりました。

 しかし、ケータイサイトにも問題かないわけではありません。

 ケータイ小説というのは独特の形式があります。
 
 つまり、一画面、つまり一ページに数行だけで作品が進んでいくというか、成り立って

いるところです。極端な話、一ページが数行の会話だけで終わり、後は

空白行。

 私は実はいまだに、その世界にはなじめません。

 もちろん、ケータイ小説は、今は立派に一つのジャンルとして成り立ち、多くのベストセ

ラーや優れた書き手が出ています。だから、誤解しないでいただきたいのですが、

私はけしてケータイ小説がおかしいと言っているのではありません。

 ただ、自分の書きたいものではないということです。

 なので、私はいまだに自分のスタンスを守って作品をあげています。

 つまり、私の場合は普通のケータイ小説のように一ページ数行ではありません。

なので、初期には、たまに読みにくいとか、空白を開けたらと言われたこともありました

けれど、そういうときには、自分は本当の意味でのケータイ小説ではないから、読みにく

いかもしれないけれど、ごめんなさい。。と謝っていました。

 流石に、今では言われなくなりましたが-笑。

 しかしながら、それならば、せめて一ページの行数・量を少し減らしてみれば

とそのときにアドバイスしてくれた人がおり、すぐにはその通りにはしません

でしたが、よくよく考えてみて、今はその方法を取り入れています。

 確かに、一ページの量を少なくすれば、ケータイ小説のように空白行ばかり

が目立つ小説ほどではなくても、今までより少しは読みやすく読み手の負担も

減るだろうと思いました。 

 そういうわけで、まだ本当に試行錯誤しながら進んでいる状態です。

 一時的な選択として進んだ今の道をこれからも歩いてゆくことになるのか、

また、別の今の自分が予想もしていないような新たな道が拓けてくるのか。

 それは私自身にも判らないことです。

 考えてみれば、一年前の今の時期、私は自分がここまでネット小説の世界に