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超短編小説  108物語集(継続中)

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「次は本日のメインイベントです。猛獣の火の輪くぐり、お二人にご披露して頂きましょう」
 ちょっと鼻についてきたマキコお姉からこんな案内があった。しかし智也は知らない。
「おいおいおい、猛獣って、ライオン? そんなの予定外だよ」
 新郎だというのに、もう文句たらたら。だがマキコお姉は可笑しなことを言う。「猛獣は智也さんですよ」と。

 それから事はとんとん拍子に。いつの間にか智也はライオンのたてがみのズラを被せられ、檻の中へと押し込まれた。
 まあ、この程度は許せるかも。
 しかし……、しかしだ、愛莉がムチを持ってるではないか! バチン、バチンと誇らしげに。
「俺が猛獣で、愛莉が猛獣使いかよ」
 智也はやっとこのプラグラムを理解した。
 だが手遅れ。仕方なく智也は、燃え盛る火の輪を、少々の火傷を負いながら……、くぐらざるを得なかったのだ。

 これで曲芸は終了。あとは二人仲良くピエロとなり、観客の前で一杯おどけたパフォーマンスをした。結果、観客からはスタンディング・オベーション。幸せ気分一杯で、全プログラムは終了した。

 締めとして、ブライダル・プランナーのマキコ姉さんが最後のマイクを取った。
「智也さんと愛莉さん、これから共に歩んで行かれる人生、空中ブランコに綱渡り、きっとサーカスの曲芸のような場面があるでしょう。サーカス婚で少し練習をしてもらいました。どうか二人の新生活、ピエロのように明るく、そして笑ってお暮らしくださいませ」