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つゆかわはじめ
つゆかわはじめ
novelistID. 29805
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蒼空の向こう

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 潮目の手前で波が小さくなっている。そこに小さな伝馬船が漂っているのが見えた。

「おや?・・・あれは見かけない小船だな」

「うん・・・何処から流されてきたのかな・・・誰も乗っていないようだ」

「賢三さんよ、あの船を曳いて帰ろうか」

「そうだな。じゃあ、船を回すぞ」

「ほい来た」

 2人は足を踏ん張り、櫓を漕いだ。伝馬船が近づいてくる。
 賢三は伝馬船とぶつかる寸前で櫓を捻った。すると、船はするすると伝馬船に横付けした。森一が70を超えたとは思えない身軽さで伝馬船に飛び乗った。手にはロープを持っている。

「よし!賢三さんよ。縄を艫に結んでくれ!」

「おいさ!」

 賢三は森一が投げたロープを艫に繋ぐと自分も伝馬船に飛び乗った。
船の舳先に木箱がある。蓋がしてあり、横には小さな穴が幾つも開いていた。

「その箱には何が入っているのかね」

「さあな・・・開けて見るか」

「うん、爺さん。開けてみてくれ」
 森一は腰を屈めると木箱の蓋を開けた。蓋を開けて腰を抜かした。

作品名:蒼空の向こう 作家名:つゆかわはじめ