小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

うこん桜の香り

INDEX|47ページ/52ページ|

次のページ前のページ
 

春に向かって



波にのまれて、稔はもがいている時、波子が海に飛び込んだような記憶があった。
波子は自分を助けるために、洋服を着たまま飛び込んだに違いない。
ろくに泳げもしない癖に、何で俺を助ける気になったんだ。
俺はお前を犯そうとしたんだ。パパなんかじゃない。
犯罪者の男なんだ。
お前ならそうかもしれないな。溺れかかっている人がいれば、誰にでも飛びこんでいたな。
もっと、もっと泳ぎを教えておけばよかった。
お前の名前を付けたのはパパだよ。
泳ぎが上手くなるようにと付けたんだ。
なんでさ、悪人の俺が助かって、無垢なお前が死んでしまうんだ。
この世にさ、神様はいないのかよ。
稔は波子が自分の子であることを知り、気が狂いそうに苦しんだ。

作品名:うこん桜の香り 作家名:吉葉ひろし