小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

エイユウの話 ~春~

INDEX|67ページ/69ページ|

次のページ前のページ
 

☆★☆

 彼の魔力も申し分ない量でした。全てで培った知識を、魔力として操ることが出来るのです。もちろん魔力に系統は存在するため、専攻以外の魔術を行うことは出来ませんでしたが。
 通常知識だけではどうにもならないはずの技術まで、次々と編み出していきました。教師にそれを見せるとき、彼は一番恍惚としていた気がします。彼の向上心は強く、また、教師に認めて欲しいと思ってくれている様子も人一倍でした。観察し始めて初めて気付いた、彼の特徴です。
 もしかしたら、彼には認めてくれる誰かが必要なのかもしれません。法師になれば、働くことが当たり前で、誰もほめてなんかくれなくなるのです。それでは、彼が彼のままでいることは難しいのかも知れません。
 私は、彼の弱点と言うべき点を知りました。

――――――――――『黄金の術師(ジャーム・エワ・トゥーロル)』第一章第一部より抜粋

作品名:エイユウの話 ~春~ 作家名:神田 諷