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なにサマ?オレ様☆ 司佐さまッ!

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 昭人も初めて聞く話に、司佐は自分の母親を誇りに思った。
「でも、昭人を養子に迎えることは、お爺様をはじめとする親戚の代表者たちがこぞって反対した。それに母さんも、ああは言ってくれていても、とても負担に感じていたと思う。心労で倒れてしまったんだ。血縁関係はあっても、正妻との子供ではないということで、昭人は養子には迎えられない。どう育てようかと思っていた矢先、司佐と昭人が仲良く遊んでいるところを見た。それで思いついたのが、今日までの関係だ」
 すべてを話しきり、父親は息をつく。
 司佐は深呼吸をすると、目の前にいる昭人を見つめた。
「ありがとう、昭人。すべて知っていたのに、今まで俺に仕えてくれて」
「なに言ってるんだよ。僕はこれからも、ずっと司佐のそばで支えていたいんだ。司佐の苦労は、僕が一番わかってるから」
「……いいのか? お爺様が認めなくたって、おまえにだって権利があるんだ」
「言っただろ? 僕は一大財閥を背負う度量はないし、司佐と同じように学校も通えてる。だからこのままでいたいんだ。いつものように、僕の主人でいてよ。その代わり、僕がずっと司佐を支えるから」
 そう言って、昭人は微笑む。司佐は昭人の思いに涙が出そうになったが、それを堪えて微笑むと、昭人の手を掴んだ。
「ありがとう、昭人。これからも俺を支えてくれ」
「うん」
 二人がすっかりわかりあえたところで、司佐は父親を見つめた。
「父さんが帰って来てくれてよかった。まさかこんな展開になるとは思ってもみなかったけど、二十歳になる時じゃなくて、早く知れてよかった」
「ああ。私も心苦しいが、昭人もそう言ってくれているし、これからも司佐と一緒に育っていってほしいと思っている」
「うん。でも、父さん。コトハの件がまだ残ってる。じゃあコトハは、本当に父さんの子じゃないのか?」
 コトハの話に戻し、司佐はそう言った。
「誓って言うよ。コトハは私の子供じゃない。沢木の娘だ……おまえが見たこの写真は、ただの記念写真だよ。先に沢木に取られたが、前々から葉月は気になる存在だったからね。せめて写真だけでもと思った。母さんが見たら妬くと思ったし、おまえが見てもこうしてややこしくなることは目に見えてた。だから隠しておいたんだが……」
 若き日のプレイボーイさを滲み出しながら、父親は苦笑する。
 そして机の引き出しから、アルバムを取り出して見せた。そこには、軽井沢の別荘で遊ぶ司佐の両親、そして沢木がいる。父親は司佐を抱え、沢木はコトハと見られる赤ん坊を抱いていた。
「コトハが生まれたことは許されることじゃないけど、うちの別荘に来ている間は、沢木は自由だった。沢木はコトハを連れては、いろいろなところを回っていたよ」
 写真を見る限り、沢木はコトハの父親に見える。
「よかった……そうとわかったら、コトハを連れ戻さなきゃ」
 気持ちを切り替えて、司佐が言った。
「なんだ、司佐。やけにコトハにこだわっているようだが……」
「うん。父さんには言っておくけど、俺、コトハのことが好きなんだ」
 司佐の言葉を聞いて、みるみる父親の顔が変わるのがわかった。
「今……なんて?」
「だから俺、コトハのことが好きだ。結婚したいと思ってる」
「な、なんだと? そんなことは絶対に、認めないぞ!」
 突然キレ出した父親に、司佐と昭人は驚きに顔を見合わせた。