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なにサマ?オレ様☆ 司佐さまッ!

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「調べたらわかることもあるかもしれないだろう。辻さんたちにそんなこと聞いたって、知ってたって答えるもんか。僕たちだけで調べるしかないだろう」
 昭人がそう言ったのは、司佐の命令ならば、学校も堂々と休める権利を持つからだ。
 熱い昭人に、司佐は頷いた。
「そうだよな。まだ諦めるのは早いよな。よし、昭人。コトハの出生を調べてくれ」
「わかった。とりあえず、コトハが住んでいた軽井沢の別荘に行ってみるよ」
「そうだな。それが一番早いだろう。俺も一緒に行く」
「司佐も? 僕一人で十分だ」
「居ても立ってもいられないんだ。それに今、コトハの顔を見たくない」
 司佐の気持ちを察し、昭人は頷いた。
「わかった。一緒に行こう」
 そのまま二人は、学校を早退して軽井沢へと飛んだ。

 その日の昼。コトハは食堂で司佐と昭人の姿を探した。だが、いくら探してもいない。
「コトハ」
 そこを呼び止めたのは、藤二である。
「藤二様」
 司佐から注意を受け、藤二の登場に身構える。
 そんなコトハに、藤二は苦笑した。
「傷つくなあ、そんなに身構えられると。それに、様付けは司佐だけにしなよ。貴一と同じでいいよ」
「では藤二さん……司佐様を知りませんか?」
「その司佐様から伝言」
 藤二はそう言って、司佐から預かっていたメモをコトハに渡す。
“コトハへ。今日は気分が悪いので、昭人と早退する。藤二にこの伝言を託すから、癪だけど今日のランチは藤二に奢ってもらえ。(おまえに金を渡しそびれていたから、今度小遣いを渡す)学校が終わったら、いつも通りセバスチャンが迎えに来るから、それに乗って帰ること。以上”
 それを読んで、コトハは藤二を見つめる。
「藤二さん。司佐様も昭人も、どうかしたんでしょうか……」
「さあ。腹の具合でも悪いんじゃない? それより、ランチ何にする?」
「でも、藤二さんに奢っていただかなくとも、お金はあるので大丈夫です」
 そう言ってコトハは、小さな財布のチャックを開ける。中には、千円と少しの小銭があるだけだ。
「うーん。残念だけど、ここの食堂、それだけじゃパンと牛乳くらいしか買えないかな」
「じゃあ、あっちのリーズナブルの食堂に……」
 その時、コトハは誰かに肩を抱かれた。するといつの間に、貴一がいる。
「貴一。せっかく二人きりになれたのに」
「兄貴を抜け駆けするとはふてえ弟だな、藤二。そんなんだから、コトハに意地張らせるんだよ。コトハ、付いて来い。僕が奢ってやる」
 貴一はそう言って、強引にコトハを連れて歩き出す。
「で、ですから、私はパンでも全然構わないです」
「でも、君に奢るって司佐からの指示でしょ? 僕たちが奢らなかったら、後で僕たち、司佐に何されるかわかんないよ? 僕たちが半殺しの目にあってもいいの?」
 貴一はうまくコトハを乗せて、そのままランチは続行された。
 コトハは、司佐のことが心配だったが、貴一と藤二の存在により、その心配を少しだけ薄れさせてくれていた。