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永山あゆむ
永山あゆむ
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OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第7話・第8話(前半)

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第一章 第8話 -新たな舞台(ステージ)へ-(前半)



■ワールドマップ タップファー正信街道 <シーンNo.8-1>


 マノーラの街を東へ抜けて、街道へとでる三人。
 風が草原に優しくなびき、どこか勇ましく感じる。

リディア「なんだかどことな~く、勇ましさを感じる街道ね~」
 レイナ「そうで・・・・・・そうね」

 敬語から無理矢理タメに直すレイナ。
 看板を発見し、見つめるフェレル。

フェレル「どうやら、ここはタップファー正信街道と呼ばれていて、南方総司令部と一本道でつながっている街道みたいだな」
リディア「避けては通れない場所ってことね・・・・・・」
リディア(ここを抜けて、南方司令部で合格すれば・・・・・・)

 気を引き締めるリディア。

リディア「二人とも、準備はいい?」
 レイナ「うん。わたしはもう決めているから。ソヴェットさんの意志を継ぐために・・・・・・皆に小さな幸せを届けるために、わたしはリディアと行くよ!」
フェレル「俺もだ。ここまで来て逃げるわけにはいかないからな。自分の可能性を見出すためにも!」
リディア「よし!それじゃあ、行くわよ!」
 レイナ「うん!」

 リディアたち街道へ足を踏み出す。
 ※イベント終了。操作が可能になる。

■タップファー正信街道 民衆自警集団ジャスティス アフロディテ南方総司令部 大門前<シーンNo.8-2>

 しばらく街道を道なりに進むとやがて、三人の前に大きな門が現れる。
 その門の前に門番が二人いる。

リディア「うっわぁ~」
 レイナ「でっかい・・・・・・」
フェレル「ここを通り抜けたら、いよいよ南方総司令部の敷地内って訳か」
リディア「よ~し、入るわよ!」

 リディア、門をくぐろうとしたが、

 門番A「待て!」

 二人の門番が自分たちの武器である槍を二人で交差させて、通らせない。

リディア「わあっ!」
 門番B「ここはジャスティスの関係者以外立ち入り禁止だ。ここを通りたければ、ジャスティス公認の認定証を見せてもらおうか」
リディア「に、認定証~?」
フェレル「認定証・・・・・・これのことじゃないのか?」

 フェレルはバークからもらった、『第一次合格認定証』を取り出し、二人に見せる。
 レイナ、『第一次合格認定証』を取り出し、
 レイナ「あっ、そうですね。これを見せれば・・・・・・」
リディア「そうね」

 リディア、『第一次合格認定証』を取り出して門番の顔に向けて勢いよく、

リディア「はい!これで通してもらえる!?」

 何とも子供がするような態度を見せるリディアに対し、フェレルは焦りながら、

フェレル「ば、バカ!ガキじゃないんだから、マナーってのを少しは考えろよ!」
 レイナ「(焦ったように)そうだよ!ここはもうジャスティスの庭みたいな所なんだから!」

 リディア、二人を見ながら、

リディア「あ、そっか。そうだね。ゴメン」

 リディア、手を合わせて二人に謝る。

フェレル「あ~心臓に悪いぜ・・・・・・」
 門番A「オホン」

 咳き込む門番に焦るリディア。

リディア「(焦ったように)ご、ごめんなさい!つい、威張った態度で・・・・・・あの、この『第一次合格認定証』で通してくれませんか?あたし達、ジャスティスに入りたいんです!」

 門番A、リディアが持っている認定証を受け取り、それを見ながら、

門番A「ほう・・・・・・」
門番B「他の者も持っているのか」
フェレル「あ、はい!」

 フェレルとレイナは門番Bの所へ行って『認定証』を渡す。
 門番B二人の認定証を見ながら、

 門番B「ほう・・・・・・」

 門番B、門番A、門の真ん中へ行き、話し合う。
 そして、門番Aはリディアに、門番Bはフェレルとレイナに、それぞれ認定証を返す。
 門番A、Bは自分たちの立ち位置につき、同時に自分たちの槍を地面にトンと置く。
 すると、閉ざされた門が開き始める。

  三人「!」
 門番A「認定証を確認した。先へ進み、己の強さを証明せよ!」

 リディア、喜びを噛みしめながら、

リディア「は、はい!みんな、行こう!!」

 門の奥へと走りだすリディア。
 フェレル、その後ろ姿を見ながら、

フェレル「・・・・・・ったく、喜びすぎだっつうの!」
 レイナ「そうですね。もう、素直すぎるというか・・・・・・」
フェレル「まっ、あいつはそういうヤツなんだよ。とにかく、追いかけようぜ」
 レイナ「はい!」

 二人も走って、門の奥へと進む。
 ※イベント終了。このまま『民衆自警集団ジャスティス アフロディテ南方総司令部2階 司令室』のイベントに続く。

■民衆自警集団ジャスティス アフロディテ南方総司令部2階 司令室<シーンNo.8-3>

 門をくぐり抜ける3人を、2階にある司令室から見つめる南方担当総司令 ナジ・ルーエ(※顔は見せない。ここでは、『司令』として登場)

司令(ナジ・ルーエ)「・・・・・・無事に来たみたいだな。さて、試させてもらうか」

 ナジ、振り返り、(※ナジの顔は見せない)

  司令「二人とも、出番だぞ」

 ※イベント終了。『タップファー正信街道 民衆自警集団ジャスティス アフロディテ南方総司令部 大門前』に戻り、操作が可能になる。

■民衆自警集団ジャスティス アフロディテ南方総司令部 入口<シーンNo.8-4>

 南方総司令部の建物を見上げる3人。

リディア「近くで見ると、おっきいね~」
 レイナ「豪邸みたいだね・・・・・・」

貴族が住んでいる屋敷のような建物に驚きを隠せない。
 フェレル、冷静に、

フェレル「二人ともこんなところで圧倒している場合じゃないぜ。これから何が起こるか分からないんだ。気を引き締めていこうぜ」
リディア「もう~真面目なんだから。でも、フェイの言う通りだわ。気を抜かずにやっていこう。そうすれば、きっと合格できる!!」

 気合を入れる、リディア。
 レイナ「うん。望むところだわ!」

 同じく、気合を入れるレイナ。
 改めて屋敷を見つめるリディア。

リディア「行こう!」

 三人は中へ入っていく。
 ※イベント終了。操作が可能になる。

■民衆自警集団ジャスティス アフロディア南方総司令部 1階 カウンター<シーンNo.8-5>

 中へと入る3人。
 中は上にシャンデリアがあり、いかにも貴族が住んでいるようだ。

リディア「うわ~きれい~」
フェレル「いかにも高貴な人がすみそうだな・・・・・・」

 それぞれの感想を述べるリディアとフェレル。
 レイナ、二人より一歩前へ行き、

 レイナ「ごめんくださ~い」
  受付「はい!」

 カウンターのところへ行く3人。
 カウンターの奥の部屋からスーツを着た、」黒縁メガネをかけた女性が現れる。

  受付「いらっしゃいませ。ご用件は?」
リディア「あの、ジャスティスの正式な団員になるための試験を受けに来たのですが」

 リディア、『第一次合格認定証』を受付に提示する。
 受付を見る受付。

  受付「(つぶやくように)ふむ。司令の言った通りになりましたね」
リディア「え?」