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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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OATH~未来につなぐシルベ~第一章(第7話・第8話(前半)

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 レイナ、寝ぼけながらリディアを見つめる。

 レイナ「・・・・・・リディアさん・・・・・・?」
リディア「おはよ、レイナ!」

 リディアが目覚めていることを確認し、一気に目が覚め、

 レイナ「リディアさん!」

 リディアを胸に飛び込むレイナ。

リディア「うわぁっと!」

 レイナを抱きしめるリディア。

 レイナ「よかった。気がついて・・・・・・本当に、良かった・・・・・・」
リディア「心配かけてしまったわね。ごめんね、レイナ・・・・・・」

 リディア、微笑む。

エルミート「なんだ、起きていたのか・・・・・・」

 エルミートが中へと入っていく。

リディア・ルリ「支部長!」
エルミート「(リディアを見ながら)どうやら、元気そうだな。(ルリを見ながら)ところでルリよ。おまえたちが海底遺跡で発見したあの紙切れだが・・・・・・」
リディア「あの紙切れって、あたしが読んだもの?」
  ルリ「そう。あの記録が何なのか、支部長に頼んでちょっと調べてもらったの」
エルミート「それで、調べた結果だが・・・・・・『アレ』の可能性が高くなった」
  ルリ「!・・・・・・じゃあ、やはり」
エルミート「『あれ』をどうにかする一枚のピースってわけだ。そこでお前には、これから首都グロッセートの本部へ出向いて、この紙切れを渡してほしい。やってくれるか?」
  ルリ「はい!分かりました!」

 エルミート、ルリに海底遺跡で手に入れた紙切れを渡す。

エルミート「頼むぞ」

 エルミート、立ち去る。
 リディア、不機嫌そうに、

リディア「あの~まったく話が掴めないんスけど・・・・・・」
  ルリ「ごめんねぇ~これも一般人には教えてはいけないものなの。アタシたちがみつけたコレは、どうやら非常に重要なものみたいだから」
リディア「(不機嫌そうに)ちぇ~・・・・・・な~んか秘密にすることが多いわねぇ、ジャスティスって・・・・・・」
フェレル「まあ、それは入ってから時期に分かることだから、今は水に流せよ、リディア」
リディア「そうね・・・・・・しっかし、また変な夢というか、記憶?を見ちゃったよ~」
フェレル「!・・・・・・またかよ!」
  ルリ「またって?」
フェレル「ああ。二人にはリディアのことを説明したうえで、夢の話を聞かないといけませんね。実は・・・・・・」

 フェレル、リディアのことを説明。そして、リディアが夢(記憶?)について説明する。

※画面が一瞬、暗くなる。

 リディアはベッドから立ち上がり。円のようになって、4人で話している。

リディア「・・・・・・と、いうことなの」
 レイナ「リディアさん・・・・・・」

 心配そうな目で見つめるレイナ。

リディア「大丈夫よ、レイナ。あんたをはじめとする、みんながいる。記憶がなくても一人じゃないし、気にしてないから!」
 レイナ「リディアさん・・・・・・」

 「なんて強い人なんだろう」と、思いながらリディアを見つめる、レイナ。

  ルリ「しっかし、リディアちゃんがシェイガーのような謎の黒フードの男たちに接触するたびに記憶らしきもの視てしまうとわね」
リディア「でも、今回は何かの記録らしき内容で気を失って、それを視てしまったけど・・・・・・」
  ルリ「う~ん、これだけじゃあまだはっきりしないわねぇ~」
フェレル「まあ、あいつらを追えば、何かしらの記憶らしきものを視ることは確かだ。必ずまた会うはずさ」
リディア「そうね。今度はあいつらに、遅れを取らないようにしないと・・・・・・」

 リディアは右手を強く握りしめた。
 ※ここでイベント終了。このまま『海上都市ヴロール 商業地区 ジャスティス支部前』へと続く。

■海上都市ヴロール 商業地区 ジャスティス ヴロール支部前<シーンNo.7-4>

 ジャスティス ヴロール支部前。
 カモメが空を泳いでいる。
 左側にはルリ、右側にはリディア、フェレル、レイナ。

  ルリ「ごめんねぇ~マノーラまで行きたかったんだけど・・・・・・」
フェレル「大丈夫ですよ。ここまで、本当にありがとうございました」

 フェレル、ルリに一礼する。

  ルリ「いいって、そんなにかしこまらなくても~」
リディア「(にこやかな表情で)また、会えるといいですね」
  ルリ「そうね。また会えたときは一緒に『ジャスティス』として働けたらいいわね」
リディア「そうですね。ね?レイナ」

 レイナを見つめる、リディア。

 レイナ「・・・・・・」

 レイナ、顔を下に向けたまま、俯いている。

リディア「どうしたの、レイナ?」

 レイナ、一瞬ビクッとして、

 レイナ「あ、いや、ちょっと・・・・・・」

 ため息をするレイナ。
 リディア、意地悪そうに、

リディア「はっは~ん。もしかして、またひとりになってしまうと思っているんでしょ~?」
 レイナ「!」
リディア「・・・・・・どうやら、そうみたいね・・・・・・あたしたちがいるっていうのに、まったく・・・・・・」

 リディア、やれやれといった様子。

  ルリ「レイちゃん・・・・・・」

 ルリがレイナの下へ歩み寄る。

  ルリ「レイちゃん、お互い生きていれば会えるわよ、必ず!」
 レイナ「ルリさん・・・・・・」
  ルリ「(優しい口調で)それに、アタシの『心』にはレイちゃんが生き続けているわ。まるで、会えなくても背中にいるような感じで、いつも元気をもらっているんだから。会えなくても、『心』でつながっている、ね?」
 レイナ「・・・・・・はい!たとえ会えなくても、気持ちは一緒・・・・・・ってことですよね」
  ルリ「うん!そーいうーこと!」

 二人は互いに微笑み合う。

  ルリ「また会おうね、レイちゃん」
 レイナ「はい、必ず!」

 二人は握手をする。

  ルリ「それじゃあ、またね!」

 ルリ、首都へと向かう。
 リディアたち、右手を挙げてバイバイをする。

リディア「さぁ~てと!マノーラに戻りますか!」
フェレル「そうだな。報告をしないとな」
リディア「あっ!あたし、支部長からもらったあの手帳、全然書いていないや・・・・・・ハハハ」
フェレル「(呆れたように)だと思ったよ・・・・・・俺のを貸してやるから、ちゃんと書いとけよ」

 フェレル、報告書を渡す。

リディア「えへへ、ありがとう」
 レイナ「(元気なさそうに)・・・・・・マノーラに戻るのですね・・・・・・」
リディア「(やれやれとした様子で)もぅ~元気がないわねぇ~そんなにウジウジしてたら何も始まらないわよ!あの頑固支部長が何を言おうが、あんたを絶対に『ジャスティス』に入れてあげるから!ね!」

 レイナにウインクをするリディア。

 レイナ「リディアさん・・・・・・はい!お願いします!」
リディア「よ~し!それじゃあ、行きますか!」
フェレル「そうだな」

 こうして、三人はマノーラを目指し、来た道をひきかえすことにする。
 ※フェレル、レイナ、パーティイン。
 ※イベント終了。操作が可能になる。

<湾岸通りから出ようとした場合>

リディア「こっちじゃなかったわね・・・・・・」