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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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OATH~未来につなぐシルベ~第一章(プロローグ~第2話)

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■休憩所『憩の間』 調理施設1階 101号室<シーンNo.1-6>

 受付「どうぞ、お入りください」

 リディアたちは、『101号室』へと入る。
 その中は豊富な食材と綺麗なキッチンと、料理をするには絶好の施設だった。

リディア「うわあ・・・すご」
フェレル「何でも揃っているな・・・・・・」

 充実している部屋に、驚くリディアとフェレル。

  受付「ありがとうございます。私どもの施設は、旅の方や旅行者にいつでも最高の環境でもてなし、疲れを癒してもらうことをモットーとしているんですよ」
リディア「そうなんだ」
フェレル「まさに、冒険者や旅行者にとっての『憩の間』、ですね」
  受付「お褒めいただきありがとうございます。では、ごゆっくり、どうぞ」

 受付の人がこの場から立ち去る。

フェレル「・・・・・・さてと、じゃあ『サンドイッチ』でも作るか」
リディア「あ、あたし・・・・・・できる、かな?」

 いつものリディアらしくない、自信なさげな発言。

フェレル「へ?」
リディア「だって、ほら・・・・・・」
フェレル「(思い出したように)・・・・・・ああ。そういえば前におまえが作った料理で、道場のみんなの腹具合を悪くさせたことがあったな。それで・・・・・・躊躇(ちゅうちょ)しているのか?」
リディア「言わないでよ、もう!!あのおかげで、料理にトラウマなんだから・・・・・・」
フェレル「らしくねぇなあ・・・・・・じゃあ、立ち直らせてやるよ」
リディア「で、できないわよ!」
フェレル「そう言うなって!俺がフォローしてやるから、な!」
リディア「う~・・・・・・分かったわよ!やってやるわよ!!」

 フェレルとリディアは『サンドイッチ』を作り始める。
 (※ここで、『料理』についてのチュートリアルが入る)

<チュートリアル終了後>

 リディア何とか料理ができ、ホッとする。机の上にはリディアが作ったサンドイッチ一個と、フェレルが作ったものがバスケットの中に入っている。

リディア「ふう~なんとかできたわね~」
フェレル「(わざとらしく)問題はたべられるか、だな」
リディア「わざとらしく言わないでよ。こ・ん・か・いは、絶対食べられるんだから!」
フェレル「じゃあ、その自信たっぷりのサンドイッチを食べてみろよ」

 リディアはフェレルの挑発に乗り、自分のサンドイッチをつかむ。

リディア「あ~食べてやりますとも!絶対、おいしんいんだから!!」
フェレル「おっ!」

 リディア、自作のサンドイッチをパクっと食べる。

リディア「・・・う・・・う・・・・・・う~ん・・・?」
フェレル「どうした?」
リディア「う~ん、おいしいようでおいしくないような・・・・・・び、微妙・・・」
フェレル「ははは・・・・・・まあ、何とか食べれるくらいまでなったんだ。進歩したんだからいいんじゃないんか?」
リディア「・・・その上から目線・・・・・・ムカつく」
フェレル「はいはい。そんなことより食べろよ。マノーラに早く行くんだろう」
リディア「わかったわよ~」

 リディア、バスケットの中に入っているフェレル作のサンドイッチを食べ始める。

リディア「う・・・・・・くやしいけど・・・・・・おいしい。なんで、こんなにおいしく作れるのよ・・・・・・」
フェレル「(得意げに)日頃の行いだよ、日頃の。趣味で料理をしていたからな」
リディア「へえ~フェイにそんな趣味がね~」

 リディア、バスケットからサンドイッチを取って食べる。

リディア「う~ん、おいしいっ!」
フェレル「リディアは、シスター=リーベが作るときに手伝いをしなかったのか?」
リディア「ん~、たま~に手伝っていたけど・・・・・・失敗ばかり、だったから・・・・・・」
フェレル「ハハハ・・・・・・(小さい声で)子供たちには地獄だな・・・・・・」
リディア「きこえたわよ~。・・・・・・もう、ほっといてよ!これからうまくなるんだから!見てなさいよ!!」
フェレル「はいはい。それじゃあ、そろそろマノーラに向けて・・・・・・」

 その瞬間、突如大きな地響きが施設内に響き渡る。

リディア「わあああ!な、何!?」
旅人(男)「た、助けてくれ~」

 部屋の外から助けを求める声が。

リディア「!!・・・・・・フェイ!」
フェレル「ああ、表へ出よう!!」

 ※イベント終了。操作が可能になる。

■休憩所『憩の間』 調理施設 1階 廊下<シーンNo.1-7>

リディア「わあっ!」

 部屋からでるとモンスターとすれ違う。誰かを追いかけているようだ。

リディア「なっ、なんでモンスターが室内に!?」
フェレル「一体、何がどうなっているんだ・・・・・・?」
旅人(男)(声のみ)「ひぃぃぃ~」
リディア・フェレル「!」

 『101号室』から見て一番奥にある『110号室』の方から悲鳴が聞こえてくる。

リディア「あの奥からだ!」
フェレル「行ってみよう!」

 リディア、フェレル、『110号室』の方へと向かう。
 ※ここでイベント終了。操作が可能になる。

<調理施設内から出ようとしたときor二階へ行こうとしたとき>

リディア「早く奥の部屋へと向かわないと!!」

           ●

■休憩所『憩の間』 調理施設 1階 110号室前<シーンNo.1-8>

 リディアとフェレル、旅人(男)が床に座り込んで、全身が紫色の魔物に追い詰められているところを目撃する。

リディア・フェレル「!」
旅人(男)「助けてくれ~」
リディア「今、助けるわ!」
 リディア、武器を構える。

 ※魔物と戦闘開始!(逃走不可)

<戦闘終了後>

 リディアとフェレル、その魔物たちを倒す。

リディア「ふう~なんとかなったわね・・・・・・」
フェレル「・・・・・・」

 フェレル、難しそうな表情で考え込んでいる。

リディア「大丈夫!?」
旅人(男)「ああ。君たちのおかげでなんとかな。ありがとう」
フェレル「・・・・・・あの、さっき俺たちが倒した魔物、見たことはありますか?」
旅人(男)「いや、見たこともない魔物だったよ。あんな闘争心のある魔物、この地域では珍しいよ」
フェレル「そうですか・・・・・・」

 考え込むフェレル。

リディア「何か、心当たりでもあるの?フェイ」
フェレル「いや、あまりにも珍しかったから気になっただけだ。最近出てきた新種の魔物なのかもな」
リディア「うん。(旅人(男)を見ながら)・・・・・・ところで、ほかに襲われている人はいなかった?」
旅人(男)「分からない。でも、みんな一斉に中へと逃げ込んだから可能性はあるな。ここの二階やエントランス、それに宿泊施設の方にも・・・・・・」
リディア「・・・・・・どうやら片っ端から見ていくしかないわね」
フェレル「ああ。まずはここの二階からだな。行くぞ」
 二人は、魔物がひそんでいないか施設内の探索を始める。まずはこの調理施設の二階から調べ始める。

 ※ここでイベント終了。操作が可能になる。

<調理施設内から出ようとしたとき>

リディア「まずは、この施設内の二階から調べないとね・・・・・・」