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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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OATH~未来につなぐシルベ~第一章(世界観・登場人物紹介)

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企画意図と世界観



◆物語のテーマとコンセプト

 OATHはで英語訳で『誓約(せいやく)』という意味。『誓約』とは、『誓いをたてること』、『かたく約束すること』という意味。
 己の意志を『誓い』に変えて、それに向かって頑なに行動する―「自立することで未来を切り開ける、人の強さの可能性」をテーマにしている。
 このテーマを踏まえて、「ワガママで甘えてばかりの主人公が、過去の自分の行動が世界の危機へ導いたこと、それが原因で友人を失ったことにより、自分の意志を貫く『自立心』が芽生え始め、自らの手で世界の平和を取り戻す」ことをコンセプトとしている。


◆物語の舞台-ペシィミズム(pessimism)地方について-

-名前の由来-

 世界の全てを知る人はまだ未だに存在しない、広大で名もない『世界』。この『世界』にある5大国-アフロディテ、ヘルメス、アテナ、ヘパイストス、アポロン。
 各国は、互いに国力を高めるために領土の拡大、資源を巡る覇権争いが何度も何度も行われていた。各国の争いにより人々の思いが『絶望と悲しみ』で満ち溢れていることから、『悲観』という意味を込めて『ペシィミズム地方』と、人々から呼ばれるようにになった。それ故、5各国に隣接している国々は戦争の火種を防ぐために、交流を断ち切った。

-争いの終わり-

 そして、長い歴史の中で戦争は徐々にエスカレートし、ついには5大国による大規模な『覇権戦争』がグレイン暦1988年に発生した。戦争により、5大国を一つに統一させることを目的とした会戦だったが、各国の大地は荒れ果ててしまい、人口も減り、覇権争いという名目の中で、国やこの地に住む大多数の国民を犠牲にしてしまったという、絶望と悲しみがこの地方に埋め尽くされるという結果を招いてしまった。
 そして、グレイン暦1990年。目が覚めた5大国の政治家たちは、このような惨事を二度と繰り返さないために、「平和のためにお互いがお互いを協力し合う」という、和平共同声明を発表し、戦争を終結させた。それと同時に5大国は、『和平同盟』を結んだ。

-平和の時代、到来-

 5大国の政府は『和平同盟』を結んだ場所を平和の象徴として、5大国が交わる場所を、国境なき(=交わる場所にあるから)平和の聖地『プレシャス』とし、人々に交流の街として開放した。そして軍に変わる、民衆が民衆の為に平和への維持活動を行う、民衆自警集団『ジャスティス』を、各5大国で国に絶大な信頼と功績を収めた、貴族の地位のトップである『公爵家』-ウェヌス家(アフロディテ)、メルクリウス家(ヘルメス)、ミネルヴァ家(アテナ)、ウゥルカヌス家(ヘパイストス)、アポロ家(アポロン)の運営により、発足させた。
 この『ジャスティス』発足により、『民衆が活動している=治安が安定している』とペシィミズム地方の国民のみならず、ペシィミズム地方以外の国々にもこの地方が『平和』になったと認識されるようになり、色々な国からの途絶えていた交流が再び盛んになった。

-平和の象徴、崩壊-

 そして、和平共同声明による『和平同盟』を結んで10年後-グレイン暦2000年。聖地プレシャス『和平同盟10周年記念セレモニー』で大事件が発生した。突如、舞踏館内に闇の力に包み込まれてしまう。命からがら逃げ切った者もいたが、多くの者がその強大な負のエネルギーに太刀打ちできず、命を落としてしまう。そして、地表から天まで届くくらいの紫色の光線が舞踏館の後ろから―聖地プレシャスの街の中心から巨大な薄暗い大穴―『闇の大穴(ディスパイア・ホール)』が生まれた。
 この5大国を巻き込む大事件は、平和の聖地に『悲しみが生まれた』ことから、この事件のことを『平和の崩壊(ザフォール・フリーデン)』と人々は呼ぶようになった。

-そして、物語の舞台は10年後へ-

 『平和の崩壊(ザフォール・フリーデン)』から10年後―グレイン暦2010年。この地に生きる人々に不安を持たせぬように5大国は何とか『和平同盟』を維持し、『仮初(かりそ)めの平和』を維持してきた。その裏では各国の軍やジャスティス団員によって、『平和の崩壊(ザフォール・フリーデン)』から生み出された『闇の大穴(ディスパイア・ホール)』を封印する術を探していた。そして、彼らは一つの手がかりへと辿りついた。
 ペシィミズム地方の歴史において、唯一語られることのない封印された歴史-『闇の一年間(ダーク・フラグメント)』。かつて戦争ばかりする発端となった時代-『源争(げんそう)時代』と呼ばれた1010年前に、このような出来事が起こったとこの歴史の一切れから判明したのだ。だが、この歴史はペシィミズム地方の様々な場所に、一切れ一切れの史実が封印されて入手困難なため、ジャスティスでも規格外の実力者を誇る『特務団員』と各国の軍隊の代表者たちが共同作戦で追い求めている。まるで、闇の中心にある小さな光を求めるように・・・・・・。
 この平和の中心に小さな闇の渦が静かに広がろうとしているこの時代にアフロディテ国サウスマリー村に記憶をなくした女性―リディア・リーベは、友人のフェレル・リュックズィヒトと共に彼の父親が営んでいる道場で、憧れている外の世界へ踏み出すことを夢見て日々、訓練に励んでいた。彼女はまだ知らない。外の世界へ踏み出す時、ペシィミズム地方全体を巻き込む『悲劇』という名の『狂った時計(シナリオ)』を急速に加速させることを・・・・・・。

◆第一章のテーマとコンセプト
 第一章のテーマは、「自警団員になるということがどういうことかを知る」というのをテーマとしている。これを踏まえて、「様々な出来事を体験し、自警団員になるということの意義。そして、こんな人たちとやっていくことを知る」いくことをコンセプトとしている。